2016 Fiscal Year Research-status Report
小離島における行政保健師と診療所看護師との協働・連携モデルの開発
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26463536
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Research Institution | Okinawa Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
大湾 明美 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (80185404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 美和子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 名誉教授 (10070682)
田場 由紀 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30549027)
山口 初代 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (70647007)
佐久川 政吉 名桜大学, 健康科学部, 教授 (80326503)
砂川 ゆかり 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助手 (00588824)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小離島 / 看看連携 / 協働・連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
沖縄の小離島での看護専門職間の協働・連携の実態把握を行い、協働・連携が実践されているA島をモデル島として選定した。平成28年度は、行政保健師と診療所看護師からの追加面接による聞き取りを行い、モデル化に向けて、専門家との検討を行った。 専門家との検討資料は、①協働・連携事例の概要、②事例に対する協働・連携場面の目的、方法、連携の効果とケアの課題、③診療所看護師と行政保健師のそれぞれの協働・連携に関する意識、及び評価であった。 ①協働連携事例の概要については、昨年度の研究結果を確認した。②協働・連携の目的は、地域の住民(事例)が抱えている健康課題の共有、地域での診療所機能(医師を含む看護師の機能)と保健師機能の発揮による課題解決への依頼、行政と島外の保健医療サービス機能を取り込む必要性の相談・調整と実施、地域に必要なサービスを開発するための相談・調整と開発と実施などであった。③協働・連携に関する意識として、診療所看護師は保健師に対して、「地域のスペシャリストである」、「地域の健康に関する柔軟な活動ができる」、「行政とのパイプ役である」などと捉えていた。保健師は診療所看護師に対して、「地域の健康づくりは診療所看護師との連携により活性化する」、「看護職として課題共有が容易である」、「看護師との協働・連携は当たり前である」などと捉えていた。協働・連携に関する評価として、診療所看護師は保健師に対して、「地域で働く看護職として、共に看護活動ができる」、「一事例の健康課題から地域を見据えた課題に発展できる」、「行政職の側面を持ち、課題解決ができる」、「勤務時間を度外視して住民のために働く」などであった。保健師は診療所看護師に対して、「住民目線の視点が学べる」、「課題の具体策が一緒に取り組める」、「制度や役割より困っていることを優先している」と評価していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
モデル島となったA 島の行政保健師と診療所看護師との実践をモデル化するために、専門家を交えた会議を開催し、意見を聴取した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は最終年度で、モデル島での行政保健師と診療所看護師による看看連携の分析から協働・連携モデル(案)を作成することであった。しかし、分析が不十分であり、1年延長し完成させる。
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Causes of Carryover |
平成28年度は最終年度で、モデル島での行政保健師と診療所看護師による看看連携の分析から協働・連携モデル(案)を作成することであった。しかし、分析が不十分であり、1年延長し完成させる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は、協働・連携モデルを作成し、学会発表や報告書作成を行う。
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