2017 Fiscal Year Annual Research Report
Support for male workers whose wives and children chose voluntary evacuation after the Fukushima nuclear disaster.
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26463539
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Research Institution | Iwaki Meisei University |
Principal Investigator |
黒田 眞理子 いわき明星大学, 看護学部, 教授 (60265725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自主避難 / 福島原発事故 / 男性労働者 / 放射線 / 別居 / SOC / K6 / メンバー活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
29年度は26年度に実施した面接調査の結果を学会発表および投稿し、28年度に実施した質問紙調査の結果を学会発表した。 質問紙調査の発表内容は、以下の通りである。 配票した2209通のうち、587通を回収(回収率26.6%)した。そのうち578通(有効回答率26.2%)を分析対象とした。平均年齢は44.4歳(SD=12.7)であり、既婚者は366人(63.3%)であった。 自主避難経験あり群(以下、避難あり群)81名、自主避難経験なし群(以下、避難なし群)498名であった。平均年齢は、避難あり群45.6歳、SD=9.3、避難なし群44.3歳、SD=13.1であった。原発事故後の考えは、「原発事故後から今までに、新しい生きがいや人生の楽しみは得られていない」が、避難あり群46名(62.2%)、避難なし群233名(49.0%)避難あり群に多い傾向であった。メンバーになっている活動・グループは、「PTA」「自警団・消防団」と回答した者がそれぞれ、避難あり群11名(13.6%)、10名(12.4%)、避難なし群21名(4.2%)、24名(4.8%)であり、「当てはまるものがない」が避難あり群23名(28.4%)、避難なし群196名(39.4%)であった。悩み事相談や情報・協力を得る相手は、避難あり群は「放射線量情報」「除染推進の協力」などどの項目も、避難なし群より「誰か相談相手がいる」と回答する割合が高かった。SOC得点平均は、避難あり群14.1、SD=3.8、避難なし群13.9、SD=3.6と差はなかった。K6得点平均は、避難あり群5.8、SD=4.9、避難なし群5.7、SD=5.4と差はなかった。
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