地域介入による妊産婦とパートナーを対象とした禁煙サポートプログラムの効果の検証

2015 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 26463550
• Research Institution: Gifu University
• Principal Investigator: 纐纈 朋弥 岐阜大学, 医学部, 准教授 (40457114)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 石原 多佳子 岐阜大学, 医学部, 教授 (00331596) ; 小林 和成 岐阜大学, 医学部, 准教授 (70341815) ; 後閑 容子 摂南大学, 看護学部, 教授 (50258878) ; 野田 洋子 摂南大学, 看護学部, 教授 (10095953)
• Project Period (FY): 2014-04-01 – 2018-03-31
• Keywords: 妊産婦 / パートナー / 禁煙サポート / 地域介入 / 保健師 / 助産師

Outline of Annual Research Achievements

妊娠期から産後3年までの女性とそのパートナーを対象とした禁煙サポートプログラムを開発した。本研究では妊娠期から産後３年までの地域介入研究を実施しプログラムの効果検証を行っている。プログラムの効果検証はプログラムを実施しない対照地域を設定し両地域で妊娠期、出産後４ヶ月、18ヶ月時点での女性とそのパートナーの喫煙率を指標とした介入の効果検証を行っている。平成25年3月1日から平成26年3月31日までの期間に介入地域であるA市に妊娠届出書を提出した女性とそのパートナー312組のうち転出等除く277組に対し中間調査として乳児健診時に無記名自記式調査を実施した。妊娠判明前に喫煙していた女性27人（10.8％）のうち、妊娠を機に26人（96.3％）が禁煙し、出産後４ヶ月までに4人（15.4％）が再喫煙していた。一方、パートナーでは妻の妊娠判明前に喫煙していた者は116人（47.5％）、そのうち妻の妊娠判明後禁煙した者は13人（11.2％）であった。妊娠中、喫煙していた女性は１人であったが、産後においては徐々に再喫煙者が増える傾向にあり、禁煙サポートプログラムに携わる地域の保健師、助産師をコアメンバーとするワーキンググループでプログラム実施過程上の問題点を検討しプログラムの修正を行っている。現在、最終調査として1歳6ヶ月児健診で産後18ヶ月時点における女性とパートナーの喫煙率を両地域で調査している。

Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

開発した禁煙サポートプログラムの効果検証として介入地域と対照地域で妊娠届け出書を提出した女性とパートナーに対し４ヶ月健診（中間調査）、１歳6ヶ月児健診（最終調査）での喫煙状況を含む無記名自記式調査を実施している。これは、当初の予定より両地域での準備が早期に整ったため調査時期を早め実施できたことによるものである。

Strategy for Future Research Activity

介入地域では、中間調査の結果を踏まえプログラムの修正を行っていく。地域の保健師、助産師をコアメンバーとするワーキンググループにおいてプログラムの課題を検討し改訂を行う。

Causes of Carryover

今年度作成予定であった禁煙サポートのための指導用教材を次年度作成にしたことによるものである。
教材についてはワーキンググループでの検討および試用を行い作成する必要があるため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

教材を作成予定である。