2015 Fiscal Year Research-status Report
医療が必要な障害児のよりよい地域生活支援のための「医療的ケア必要度スコア」の開発
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26463582
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Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
田中 千絵 聖マリア学院大学, 看護学部, 講師 (60321303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪狩 恵美子 福岡女学院大学, 人間関係学部, 教授 (10403908)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 特別支援学校 / 医療的ケア / 学校看護師 / スコア化 |
Outline of Annual Research Achievements |
特別支援学校の学校看護師と学校教諭に対し、担当する医療的ケアの必要な児童生徒の学校生活を安全に過ごすことのできるよう研修や学校看護師へのトレーニングを行ってきた。2016年10月には、日本特別ニーズ教育学会(於京都)で、「A市立特別支援学校における医療的ケア研修実施後の学校教員による研修評価の検討」を報告を行っている。医療的ケアの必要な児童生徒の特別支援学校通学籍が増えつつある中、その児童生徒の安全な学校生活のために、学校看護師にその責任を任せる状況が増えつつあるが、学校看護師のみならず、学校教諭も医療的ケアができる必要がある。学校看護師だけでなく、子どもが安心して委ねられる教諭であることが、子どもとの信頼関係、教育的効果が生まれると考える。また、かつて教諭の医療的ケアの関わりが子どもの体調の管理が効果を生んだ報告もあることから、学校教諭を巻き込んだ医療的ケアの実施体制が必要と考える。(鳥取の特別支援学校学校看護師の辞職問題のように)責任の所在が学校看護師のみにならないようにするためにも、学校教諭との連携により、より安全の確保ができることとなる。大阪府立特別支援学校の学校看護師の協力を得て、質問紙作成に11月から取り組んでいる。 特別支援学校によって学校看護師の任されている仕事量が、前回の研究(基盤C)で明らかになったことから、今後の研究では、学校看護師に仕事内容の洗い出しとその仕事量の調査を行い、一人当たりの仕事量を調査し、学校看護師の一人当たりの適切な仕事量の検討する。また、仕事量を点数化し、子どもの状態の把握や学校全体でどの程度の医療的ケアが必要か把握できるようスコア化の検討を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
6月中旬に日本母性看護学会学術集会を控え、昨年の11月よりその運営に奔走しており、研究の取り組みが、難しくなっている。大学での講義も助産教育から、学部の母性教育と今年度から担当を変わり、講義準備なども多くなっている。6月17日18日の学会終了から、研究に取り組む予定。
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Strategy for Future Research Activity |
6月上旬には、全国の学校看護師を対象に、担当している医療的ケアの必要な児童生徒の現状を調査を行う。 8月回収されたデータを基に分類し、各看護内容に重み付けを行い点数化する。 10月~11月点数化したものを再度、研究協力得られた学校看護師に送り、実際の看護内容に照らし合わせ評価してもらいスコア化を試みる予定。
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Causes of Carryover |
調査協力者(東京)への出張相談が前年度中に行えなかったことから、旅費の使用が少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度調査後、集計したものを持って調査協力者(医師)の下へ相談及び指導を受ける予定である。
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Research Products
(1 results)