2014 Fiscal Year Research-status Report
胃発癌を制御する食品のエピジェネティクス機構の解析
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26500004
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
須藤 弘之 福井大学, 医学部, 准教授 (50345683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中本 安成 福井大学, 医学部, 教授 (40293352)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ヘリコバクター・ピロリ / 胃癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)ヘリコバクター・ピロリ感染モデルの作成と経過観察 実験動物として5 週齢の雄性スナネズミ(MON/Jms Gbs Slc)を用い、ヘリコバクター・ピロリの菌株としては、胃癌より分離されたcagA 陽性のF57株を使用し、スナネズミに経口的に投与し、まず持続感染しうるかどうか検討した。従来本実験で用いるF57株のスナネズミへの感染率は非常に低率で、特殊な継代法により感染率がほぼ100%となったが、長期感染を行うため、確認のための予備実験を行った。本検討ではまず1ないし4週間感染させたが、全例で培養により感染の成立を確認した。 また、飼料に配合する食塩の濃度、茶カテキンの濃度や投与方法の設定をこれまでの文献報告を参考にして、飼料の摂取量や健康状態のチェックを行い、決定した。 以上の結果を踏まえ、本実験を開始した。ヘリコバクター・ピロリの菌株としてF57を使用し、ヘリコバクター・ピロリ感染群と非感染群の2群に分け、それぞれ通常食(食塩濃度0.32%)、10%食塩食、茶カテキン(2000ppm)の3群に分類し、約50 週までの飼育を行っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)のモデルの作成を行い、経過観察中である。(2)の群の作成を行うとともに、約50週飼育の時点で種々の検討を行う。 (1)ヘリコバクター・ピロリ感染モデルの作成と経過観察 ヘリコバクター・ピロリ感染モデルを作成し、約50週までの飼育を行っている段階である。今後病理組織学的検討、炎症性サイトカイン、エピジェネティクス異常などの解析を行う予定である。 (2)胃発癌ヘリコバクター・ピロリ感染モデル(除菌群も含む)の作成と経過観察 今後、発癌剤投与群を設定し、同様に検討を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
下記のように計画を遂行予定である。 (1)ヘリコバクター・ピロリ感染モデルの経過観察と検討 (2)胃発癌ヘリコバクター・ピロリ感染モデル(除菌群も含む)の作成、経過観察、検討
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Causes of Carryover |
計画はほぼ順調に進んでいるが、分子生物学的試薬の一部の購入を見合わせたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後の炎症性サイトカインなどの解析に使用する試薬の費用の一部に使用する予定である。
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[Journal Article] A case of Helicobacter pylori-negative intramucosal well-differentiated gastric adenocarcinoma with intestinal phenotype.2015
Author(s)
Ozaki Y, Suto H, Nosaka T, Saito Y, Naito T, Takahashi K, Ofuji K, Matsuda H, Ohtani M, Hiramatsu K, Nemoto T, Imamura Y, Nakamoto Y.
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Journal Title
Clin J Gastroenterol
Volume: 8
Pages: 18-21
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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