2016 Fiscal Year Annual Research Report
Isolation of a novel human-mesenchymal stem cells based on the mechanism of Notch/ glycolytic pathway.
Project/Area Number |
26501007
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
森山 博由 近畿大学, 薬学総合研究所, 准教授 (90581124)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Notchシグナル / 解糖系 / 低酸素 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幹細胞の機能を亢進する分子機序としてのNotchシグナル/解糖系経路制御機構を解明するとともに、そのメカニズムを応用した新規間葉系幹細胞を創製することを目的とする。 前年度までに、Notchシグナルに制御された遺伝子の過剰発現系や遺伝子発現抑制系等の機能解析により、その遺伝子群のうちいくつかに於いては、増殖能のみならず分化能をに多大な影響を及ぼすことを見出した。当該年度は、hADSCの増殖能・分化能亢進へ影響を与える解糖系制御遺伝子が、Notchシグナルによってどのように制御されているのかについて解析した。 その結果、Notchシグナルはp53シグナルを抑制すること、NF-kBシグナルを活性化することにより、SCO2, TIGARの発現抑制、GLUT3の発現上昇を引き起こすことを明らかとした。NF-kBについては、Hes1がIkBαを抑制することにより活性化することが判明した。さらに、NotchシグナルはHIF1αの発現量を上昇させることはないが、HIF1αの転写活性を上昇させることにより、HIFによって制御されている解糖系制御因子の発現制御を行っていることを明らかとした。これらの結果については、本報告を記載している現在、論文に投稿中である。 上述のように、Notchシグナルが制御するエネルギー代謝と幹細胞維持機構との関連性を明らかにしようとする本研究により、当該年度に達成した脂肪由来間葉系幹細胞の増殖能・分化能亢進機序の一端を明らかにしたことは、未分化性やある程度の多分化能を有する脂肪由来間葉系幹細胞亜集団の同定の足がかりとなり、表面マーカー・細胞外基質・代謝経路阻害剤などの方法による濃縮・分離技術の創製へと繋がる可能性が見いだせる。これらの知見は、再生医療・産業分野に大きく貢献できるものと確信している
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Beneficial Effects of the Genus Aloe on Wound Healing, Cell Proliferation, and Differentiation of Epidermal Keratinocytes.2016
Author(s)
Moriyama M, Moriyama H, Uda J, Kubo H, Nakajima Y, Goto A, Akaki J, Yoshida I, Matsuoka N, Hayakawa T
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Journal Title
PLoS One
Volume: 11
Pages: e0164799
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Oct4 plays a crucial role in the persistence of gefitinib-resistant lung cancer stem cells.2016
Author(s)
Kobayashi I, Takahashi F, Nurwidya F, Nara T, Hashimoto M, Murakami A, Yagishita S, Tajima K, Hidayat M, Shimada N, Suina K, Yoshioka Y, Sasaki S, Moriyama M, Moriyama H, Takahashi K.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun
Volume: 473
Pages: 125-32
DOI
Peer Reviewed
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