2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research on photographic recording of urban space through construction work of "Tokyo 1945 Photographic Database"
Project/Area Number |
26503014
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐藤 洋一 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (10277832)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 都市写真 / 写真アーカイブ / 占領期 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに各所で収集した写真の整理を進めつつ、以下の形で成果をまとめた。1)20世紀メディア研究会にて『わたしの写真がみんなの写真になるとき・占領期の個人写真を通じて』というタイトルにて研究発表を行った。多分野にわたる研究者たちとの活発な質疑により、調査研究の今後の可能性の示唆を得ることができた。2)前年に引き続き、小冊子『東京零年』シリーズを5種類製作した。現状で①偽装建築、②終末と始原、③路上児童、④議事堂遠景、⑤江戸湊景の5つである。これらは展示などの機会で紹介している。3)民間の新設ギャラリー(Tokyo Little house/東京・赤坂)での展示『東京零年』のキュレーションを行なった。同展は展示物を変えながら今後も長期的に継続する予定である。4)昭和館(東京・九段下)の企画により、前年に調査を行なった米国の鳥類学者Oliver.L .Austin撮影の写真の展示の機会があり、同展の企画段階から全面的に協力を行った。具体的には、①カタログへの寄稿、②展示用の写真(同ポジションでの撮影)、③展示物(撮影地を示したマップ)の制作、④展示用映像の制作(築地鳥藤などへの取材撮影)である。成果をどう還元するのかという課題に対して、外部組織とのコラボレーションによる一つの事例をつくることができた。同展はさまざまなメディアにも取り上げられ、一定の反響があったと認識している。5)これらの活動のベースとなるデータベース公開の準備を進めてきた。公開に向けての課題を明確化できたため、「参加型」のデータベースをどう構築していくかを引き続き研究課題としていく。
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Research Products
(6 results)