2016 Fiscal Year Research-status Report
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26503015
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
柴田 みゆき 大谷大学, 文学部, 教授 (50321063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 誉史加 大谷大学, 文学部, 准教授 (00440868)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 系図 / 紋章 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、構造分析が進んでいる紋章を手がかりとして、系図の構造分析を進めるものである。このために、欧州の紋章と日本の系図についてそれぞれに、書籍やインターネットから得られる基礎調査をもとに、現地調査・資料整理をすすめ、構造分析を行う。平成28年度は、それまでの2年間の研究成果をもとに、以下の点につき研究を行った。 1 欧州の紋章の構造分析において従来の画像処理による自動分析の研究成果を調査した。その結果、従来研究に基づく自動分析だけでは紋章の持つ情報が欠落する可能性を指摘した。さらに、紋章の持つ情報を完全に系図に自動で置き換えるには紋章の証明証まで調査する必要性を提示し、そのためにテキストマイニングが有効であるとの可能性を提示した。これらの成果は、「情報処理学会第79回全国大会」(平成29年3月18日)において報告した。 2 日本の系図の基礎調査において、円形系図に対する研究が古代における系図研究に比較して非常に少ないことが新たに判明した。そこでまずはその存在をPCソフトウェアへの実装を前提として、ワークショップ「人文情報学の研究の最前線2016」(平成28年12月17日)において報告した。さらに、史料を保存する機関(東京国立博物館、国立国会図書館、文京ふるさと歴史館)に調査出張を行い、次年度以降の円形系図の構造分析研究に対する基礎研究を推進した。 3 インターネット上の既存アーカイブの調査を行い、比較的大量な情報を収集している機関においても断片的な状態であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
欧州の紋章の現地調査に遅れがある。具体的には、平成28年度中に計画していた英国調査旅行が、日程の調整がつかず中止となった。またこれにあわせて購入予定であった書籍も未購入であり、基礎調査及び資料整理においても遅れがみられる。 系図の構造分析については、新たに円形系図を調査研究する必要が生じたために、全体としてみれば遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
欧州の紋章の現地調査について、平成29年8月11日より、英国調査旅行を行う。またこれにあわせ書籍を購入し、基礎調査及び資料整理を推進する予定である。 系図の構造分析については、平成29年度中に円形系図史料を持つ日本国内の主要機関へ数回にわけ現地調査におもむき、資料整理と構造分析を推進する予定である。
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Causes of Carryover |
平成28年度に行う予定だった英国調査旅行が、日程の調整がつかず次年度以降に延期となった。また、これに伴う書籍購入もまた延期となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年8月11日より、英国調査旅行を行う。また、これに伴い書籍購入を行う予定である。
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Research Products
(2 results)