2018 Fiscal Year Annual Research Report
"National" Autonomy in Taiwanese Indigenous Peoples: The Decolonization in and around China
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26503018
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中村 平 広島大学, 文学研究科, 准教授 (80632116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 自 立教大学, 社会学部, 准教授 (10390717)
山本 達也 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (70598656)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脱植民化 / 台湾先住民 / 中国少数民族 / 回(民族) / チベット(民族) / 民族自治 / 資本主義 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年4月に「帝国のはざまに:台湾における国家形成と民主主義」と題して、呉叡人氏(中央研究院台湾史研究所)を招聘し、講演会と討議を行った(広島大学)。9月に台湾・台南市で、台湾文学館(「原住民族文學轉型正義」特展)、先住民族母語教育センター、シラヤ文化協会調査を行った。12月から1月にかけて、桃園市において先住民高齢者の聞き書き、花蓮県において自治と歴史遡行運動に関する調査を行った。2019年3月に南投県で霧社事件に関する和解と民族自治に関する調査、「原住民族委員会」において抗日戦争を扱う歴史教科書の調査を行った。 出版物として、2019年1月に台湾先住民トゥルク(太魯閣)の脱植民化と日本の植民地責任を論じる論文を出版した。招待講演として、2018年6月、アジア法学会において「台湾の先住民族とジェンダー、家族、国家関係」と題して報告した(名古屋大学)。9月、台湾史研究会・台湾歴史学会共催シンポジウム「東アジアの中の台湾」において台湾先住民と「助産婦」養成事業に関する報告のコメントを行った(関西大学)。 2018年3月に出版した拙著『植民暴力の記憶と日本人:台湾高地先住民と脱植民の運動』に関して、3回の書評会(兼ミニシンポジウム)を行っていただいた。7月、広島大学比較日本文化学プロジェクト研究センター「帝国日本の植民地統治と歴史認識を問う」(広島大学)。10月、本科研メンバーと他2名の報告者による書評会(広島大学東京オフィス)。11月、台湾原住民族との交流会「台湾高地先住民の歴史記憶と脱植民の運動&書評会」(明治学院大学)。また、10月には、共著『帝国日本の移動と動員』(大阪大学出版会、2018年)について、サハリン・樺太史研究会他により書評会を行った(北海道大学)。
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Research Products
(11 results)