2014 Fiscal Year Research-status Report
宇宙環境において発動する老化制御遺伝子ネットワークの解明
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26506033
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
本田 修二 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40100127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 陽子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90399460)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 宇宙 / 線虫 / 遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
線虫Caenorhabditis elegansを液体培地(CeMM)中で飼育し、寿命と老化指標を測定した。本年度は線虫を各種重力環境において寿命と老化指標を測定するための条件の検討を行った。CeMMに沈殿ができるLotがあり原因を検討したところ含有のチトクロームcの不溶物であることがわかった。チトクロームcのLotを変えてCeMMを作製した。CeMMのLotによる線虫の成長および生存率、生殖の違いを調べ、成長および生存率、生殖がもっとも良いものを選んだ。 疑似無重力に線虫を曝露するための培養容器、培養条件等を検討した。CeMMの容量および測定可能な線虫数を決定した。疑似無重力装置(クリノスタット)において線虫培養器をセットできるように特に培養液が装置の作動により撹拌されることがないように装置等を改良し、条件を検討した。疑似無重力装置の作動中において線虫を観察できるように、簡易顕微鏡と動画撮影用のカメラの設置を検討した。現在作成中である。 線虫の寿命を測定する培養条件等を検討した。産卵を抑えるための産卵抑制剤5-Fluoro-deoxy-uridineの濃度、添加時期を検討した。 線虫の加齢に伴う生存率および活動度の変化を測定するため、培養容器を撮影することにより動画撮影を行い、動画を解析した。生存率は3分間の動画解析により特に高齢期の線虫の生死の判別が正確に行うことができることがわかった。活動度はthrashingを測定することにより行った。個体間のバラツキが大きく、最低30匹の測定が必要であるが、測定できる個体数が確保できれば加齢変化を追えることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
クリノスタットにおいての線虫の連続的な動きを観察することが容易ではなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子変異体を用いて過重力およびクリノスタットにおける線虫の寿命測定を行う。
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Causes of Carryover |
次年度に大量に液体培地を使用する必要があったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
液体培地を使用して当初の計画を遂行する。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Aging in Space.2014
Author(s)
Honda Y, Higashibata A, Matsunaga Y, Yonezawa Y, Kawano T, Higashitani A, Kuriyama K, Shimazu T, Tanaka M, Szewczyk N J, Ishioka N, Honda S,
Organizer
C. elegans Development, Cell Biology & Gene Expression Meeting in association with The 6th Asia-Pacific C. elegans Meeting,
Place of Presentation
奈良、奈良県立公会堂
Year and Date
2014-07-15 – 2014-07-19
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