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2016 Fiscal Year Research-status Report

思春期に対する睡眠を中心とした包括的生活習慣教育による介入研究

Research Project

Project/Area Number 26507009
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

兼板 佳孝  大分大学, 医学部, 教授 (40366571)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords高校生 / 睡眠 / 調査 / 保健教育 / 思春期
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、高校生に対して睡眠を中心にした包括的な生活習慣教育を実施して、睡眠習慣、健康意識、精神的健康度に及ぼす影響について検証を行うものである。平成27年4~7月に協力の得られた16校の高等学校の生徒を対象にベースライン調査を実施した。16校のうちの8校を介入群(先行群)として、平成27年9~12月に研究者と養護教諭らが作成した教材を用いて生活習慣教育を実施した。また、介入群(先行群)以外の8校をコントロール群(待機群)とした。平成28年4~7月に同じ16校の生徒を対象にフォローアップ調査を実施した。
2回の調査データが連結できた者で調査に協力する意思を示し、かつ、性別の判明している者を有効回答者とした。有効回答者は3010人であった。有効回答者は介入群では1463人、コントロール群では1547人であった。コントロール群では、2回の調査における入眠障害、夜間覚醒、早朝覚醒、不眠のそれぞれの有訴者率は、6.5%から8.9%、2.3%から3.9%、2.7%から4.0%、9.5%から12.7%と有意に増加したのに対して、介入群では7.5%から7.1%、3.6%から2.9%、3.5%から2.8%、11.2%から10.3%といずれも有意な変化は認められなかった。これらを統計学的に検定したところ、介入群とコントロール群との間に有意な違いが示された。また、多重ロジスティック回帰分析にて、介入群とコントロール群を比較したところ、夜間覚醒、早朝覚醒、不眠の新規発症について有意な違いが認められ、介入群ではコントロール群に比べてこれらの症状の新規発症のリスクが有意に低くなっていた。以上の所見より、高校生に対する睡眠を中心にした包括的な生活習慣教育は、不眠に関連する症状の発症を抑制するものと考えられた。引き続き、統計解析を行っていくとともに学会発表や論文執筆を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

28年度までにベースライン調査とフォローアップ調査を行うことと、睡眠を中心にした包括的な生活習慣教育の教材を作成して実施することを目標としていた。現在の進捗状況はいずれの目標も達成しており、おおむね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、統計解析を行っていく。特に、睡眠を中心にした包括的な生活習慣教育が精神的健康度に与える影響について検証する。また、学会発表や論文執筆を進めていく予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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