2015 Fiscal Year Research-status Report
グローバル時代における医師・歯科医師の義務的卒後生涯研修制度のあり方に関する研究
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26512004
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
鶴田 潤 東京医科歯科大学, 医歯学融合教育支援センター, 准教授 (70345304)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生涯研修制度 / CPD / Revalidation / Quality Assuarance / コンペテンシー / 継続的専門研修制度 / 専門医制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は、ASEAN 10カ国の一員であるインドネシアにおける歯科医師の生涯研修制度に関する情報の収集、および、日本国内における専門医制度(医師・歯科医師)に関する情報収集を行った。インドネシアにおいては、医師・歯科医師の登録管理は、Indonesian Medical Council(KONSIL KEDOKTERAN )が担っており、その内部に位置するIndonesian Dental Council(KONSIL KEDOKTERAN GIGI)が歯科医師の免許登録管理を行なっていた。歯科医師の質管理については、STANDAR KOMPETENSI DOKTER GIGI(歯科医師の基本的能力)のベンチマークが作成されており、この作成については、歯科大学、関連省庁、歯科関係者の協力により作成されており、卒前教育、生涯教育(CPD)の水準を示すものである。CPDの実施は、5年ごとの再登録時に必要であり、実施は、Indonesian Dental Council、Indonesian Dental Asscociationnの元でおこなわれる。インドネシアでのクレジットは、30クレジットが必要であるが、この数値については、他ASEAN諸国とのMutual Recognition Arrangement(MRA)に関わる調査項目の数値に比較し平均的なものであった。一方、島嶼部が1万を超える国であるために、定期的なCPD受講が困難な地域の歯科医師も存在し、CPD実施内容の設定(セミナー、ハンズオン参加、雑誌購読など)が難しいとの実情が得られた。大学教育機関は、毎年の研修会開催、一定各年度の大規模研修会の開催により、OBを中心に歯科医療関係者がCPDポイントを得る制度が導入されている。国内の専門医制度の調査では、医師は各学会主導の学会認定専門医制度を日本専門医機構のもとで2017年より管理する新制度の情報が得られた。また、歯科医師については、日本歯科医学会専門分科会・認定分科会における専門・認定医制度に関する情報収集までを終え、現在、それらの認定要件、試験制度、継続要件などを分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各調査でで得た結果に対する分析について、研究代表者による分析作業に遅れが生じており、当該年度に行う予定であった分析について、情報収集の段階となり遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、初年度に実施の英国(EU)における調査結果及び、2年目年度に実施予定であったインドネシア(ASEAN)におけるCPDの状況分析、日本における生涯研修制度、専門医制度の調査結果を合わせての考察を行う予定であるため、今後は、まず、インドネシアの情報を分析・考察、日本における制度の分析・考察を実施し、関連学会などでの報告を行う。そして、それらの考察を合わせることで、最終年度の目標である、各調査報告を合わせての総合的な考察を実施するとともに、将来、国際化を見据えた生涯研修制度のあり方についての考察を行う方策に則って、本研究へのエフォートを、予定よりも多く設定し、実行する。
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Causes of Carryover |
インドネシア調査にて収集した資料の翻訳作業が未実施であり、この翻訳作業に計上される予算が未利用であるため、翻訳委託費用の利用がなかった。また、本年度に調査訪問した東南アジア歯科医学教育学会の経費について別予算にて計上したために、旅費についての利用が少なくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後、最終年度において、インドネシア語や専門英語書類の翻訳作業を、外部委託することでの委託費用の利用、日本歯科医師会専門部会関連の管理職との会議招聘、インドネシア以外のASEAN加盟国としての、現在までに生涯研修要件がないタイにおける専門医制度、生涯研修制度の調査など、これまでにで得た調査において、補完的調査を行う必要がある項目について、これらの予算を充当し、研究調査を行う。また、2年目年度に雇用した研究補助者の形態での雇用を行うことで、謝金利用を予定よりも多く利用する。
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