2015 Fiscal Year Research-status Report
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26540011
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 朋広 東京大学, 数理(科)学研究科(研究院), 教授 (90210707)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 統計数学 / 解析学 |
Outline of Annual Research Achievements |
リード・ラグ推定は,確率過程間の共分散構造推定と深く関係する.強度過程がセミマルチンゲールである点過程からの観測に基づき,強度過程の共分散および相関構造を推定する方法を一般化した.超高頻度データに適用可能な点過程モデルに対して,擬似尤度解析の研究をさらに進めた.統計的リード・ラグを表現するモデルを考え,リード・ラグ分布の推定法に関して研究した.さらに,NSシステムというリード・ラグモデルを構築している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マイクロストラクチャーを込めたリード・ラグのモデリングが本質的であると認識し,研究はその方向に進展している.点過程に含まれる回帰成分によってリード・ラグを捉えるために,擬似尤度解析の構築を進めた.多次元強度過程間の相関構造推定の方法の研究をさらに進めた.統計的リード・ラグを表現するモデルや,NSシステムという新しいモデルが現象解析に有用であると予想され,統計量の漸近的性質の解析が進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
新たに見出された方法の統計的性質の解析や,データへの適用を行う.
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Causes of Carryover |
統計的リード・ラグを表現するモデル,およびNSシステムというモデルが見出され,数学的解析と実証分析が必要になった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
出張等によって,内外の研究者と共同研究をする.
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