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2014 Fiscal Year Research-status Report

フラーレン・コンピュータの開発

Research Project

Project/Area Number 26540023
Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

足立 進  金沢工業大学, 工学部, 准教授 (60720703)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 芦野 慎  金沢工業大学, 工学部, 准教授 (70247435)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords制御用コントローラ / ソフトウェア(GXSM2) / 単層カーボンナノチューブ
Outline of Annual Research Achievements

初年度の計画は実験設備の構築と試料の作製である.
実験設備の構築については,単層カーボンナノチューブおよびフラーレン分子を室温下でも短時間で効率よく操作できる制御システムの検討を行った.具体的には,本研究設備品費で購入した制御用コントローラと原子間力顕微鏡の力センサーとのシステム上の融合を図り,そのために必要となる回路系デバイスの設計とソフトウェアの環境設定を行った.ソフトウェアはLinux上で動作するフリーウェアのGXSM2を用い,初期画面設定,コントローラ用デバイスの認識,SPM(走査プローブ顕微鏡)モードでの動作設定,X/Y/Z方向のチャンネル設定,出力電圧・スピード設定等を行い,また出力信号については矩形波の場合と三角波の場合のそれぞれについて,画面上,およびオシロスコープで波形の確認を行った.三角波が必要な理由は,高い精度でプロープ先端を試料に接近させるためである.現在はより精度良く操作できるための条件として矩形波と三角波を組み合わせた波形を出力できるよう,プログラミング作業を開始している.
試料の作製については,他所で確保した長さが比較的短い単層カーボンナノチューブを用い,それらを平坦基板上に散布する工程を実施した.具体的には,東北大学にて単層カーボンナノチューブが一様に孤立分散した溶液の調整を行い,基板上に均一に存在するために分散液の滴下方法について検討を行った.さらに単層カーボンナノチューブ両端が開口するための条件について検討した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

制御用コントローラを動作させるためのソフトウェア(GXSM2)が無償であったため,導入を容易に実施することができ,出力波形の設定,確認も容易に行えたため,実験設備の構築に関しては60%は達成している.
試料の作製に関しては,ナノチューブのサンプルは他所で確保することができ,基板上に散布する作業も他施設で実施することができたため,当面の目標は80%以上達成している.

Strategy for Future Research Activity

実験設備の構築にあたっては最終的には装置の改良が残された課題であるが,研究分担者が所属する施設において速やかに実施する予定である.
平成27年度以降においては当初の計画通り,論理回路の作製,演算操作の実施を目指して研究の推進を図る.

Causes of Carryover

差額に対応する金額は本来「KolibriReceptor Kit」と「1MHz レゾネータ/ウエハ」を購入する予定であったが,送料を含めると予算をオーバーしてしまうため,次年度に回すこととなった.

Expenditure Plan for Carryover Budget

当該年度中には購入できなかったため,次年度に「KolibriReceptor Kit」と「1MHz レゾネータ/ウエハ」を購入する.

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Published: 2016-05-27  

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