2014 Fiscal Year Research-status Report
スキルレベル・行動が類似の表出知提示による能動的「こつ」習得サポート
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26540143
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
渡辺 哲陽 金沢大学, 機械工学系, 准教授 (80363125)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 技能習得 / 行動 / 人間 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,技術の進歩によって様々なデバイスの開発が行われており,スマートフォンやタブレットなどの機器の普及率は年々増加傾向にある.このことからもわかるように,これらの機器は我々の生活から手放すことのできないものとなりつつある.しかしこれらの機器の普及は我々の生活をより便利にしたという功績を残しつつも,それらの操作技能を習得している者と習得していないものとの間にデジタルデバイドのような格差問題を生み出した.この格差も機器の普及とともに年々大きくなっていくことが懸念される. そこで我々はその格差の拡大を防ぐために,技能の習得に着目した.技能の習得には大きく分けて2種類あることが考えられる.一つは“技能を身に着ける際”に習得するもの,もう一つは“技能を磨きあげる際”に習得するものである.はさみの使用を例に挙げると,はさみを用いて物を切ることができるようになる際に習得するものが前者であり,はさみを用いてより効率的に,早く,上手に切ることができるようになる際に習得するものが後者である. 本研究では,前者の技能に着目して研究を行った.実験はヒューマノイドロボットの姿勢を未知のコントローラで制御してもらうというものである.結果,同じ行動を繰り返す被験者では,技能習得がなかなか進まない場合がある一方で,ランダムな動作を繰り返す被験者では,技能習得がスムーズに進むことが判明した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生理情報のデータは思ったように取れなかったものの,行動履歴から人間の行動と技能習得の関係の一端を見出すことができた.このため,概ね順調と考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
より多くの被験者でデータをとるとともに,生理情報を踏まえたより詳細な調査,分析を行っていく.
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Causes of Carryover |
購入予定であった脳波計測器,ロボットの購入ができなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定通りに脳波計測器,ロボットの購入を行う予定である.
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