2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26540146
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
辻村 誠一 鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授 (10381154)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | メラノプシン神経節細胞 / 瞳孔反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度では,先行研究で我々が開発した多原色光源装置を瞳孔の対光反射測定用に改良することを目的としている.当初の予定では,照明部にレーザー光源と光学システムを実装し,新たな刺激提示システムを構成する予定であったが,予算の都合上,既存のプロジェクターをベースにした装置を開発することにした.既存の装置では複数のプロジェクターを用いて1つの投影面に刺激を提示し,多原色表示装置を構成する.本年度は,この装置に必要となる適切な光学系部品を選択することによって,装置のハードウェアを概ね完成させた.一方で,各色チャネルのガンマ補正や空間的な輝度の一様性の補正などには至っていない.ソフトウェアにおいては,プロジェクターからの出力を適切に制御することによって各光受容体を独立に刺激する必要があるが,これらの刺激提示プログラムは前倒しで開発し,概ね完成した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,多原色光源装置を瞳孔の対光反応測定用に改良した.高輝度プロジェクタの導入,またこれらの装置を駆動するコンピュータやデータ解析用のコンピュータ等も導入し,システムに組み込んでいる.以上のことから,プロジェクトは概ね順調に進展していると考えている.
|
Strategy for Future Research Activity |
領域内にメラノプシン神経節細胞の機能を調べるためにテスト刺激を提示し瞳孔反応を測定する.瞳孔反応を測定する際,既存の瞳孔測定装置の適用が困難であることがわかったので,新たに本装置のために瞳孔測定装置を開発する予定である.測定した瞳孔反応が小さい場合は,適宜刺激領域を拡張したり,刺激強度を増やしたりして,測定可能となる実験条件を探索する.また,視野内の特定な小領域に提示したメラノプシン刺激に対してどの程度の瞳孔反応が生じるのかを定量的に測定する.
|
Causes of Carryover |
平成27年度購入予定の消耗品に充当するため
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
消耗品等を購入予定である.
|