2015 Fiscal Year Research-status Report
メッセージストリームの効率的閲覧のためのユーザインタフェース
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26540163
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田島 敬史 京都大学, 情報学研究科, 教授 (60283876)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マイクロブログ / ソーシャルネットワーク / グラフ分析 / blog / Web / 文書構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度まで行ったTwitterのメッセージストリームに特に注目した研究の中で,Twitterのメッセージにはいくつかの種類があり,各メッセージがどのようなライフサイクルを経るかを予測するには,各メッセージをこれらのいくつかの種類に自動分類する技術が必要であることがわかった.そこで,前年度はTwitterにおける情報発信ユーザとその情報を受信するユーザの間の関係を,受信側の目的に基づいて分類する技術を開発し,本年度にその成果を国際会議において発表した.この前年度の研究に引き続き,本年度は,前年度の分類方法とは反対に,情報発信側の目的に基づいてTwitterユーザを分類する手法を開発した.より具体的には,Twitterにおける情報発信ユーザを,広く一般に情報を発信することを目的としているユーザと,友人や特定の組織のメンバーなど特定のユーザに情報を発信しているユーザとに分類する手法を開発した.この研究の成果は,国際会議に採録が決定している.また,blogなどの複数のメッセージが一つの文書(blogの場合で言えば一つのWebページ)として発信される形態のメッセージストリームに対しては,まず,これを各メッセージに自動的に分割する技術が必要となる.そこで,本年度はWebページをその階層構造に応じて論理的な単位に分割する技術を開発した.本研究の成果は国際学術雑誌で発表済みである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果としては,メッセージのライフサイクルを予測するためのメッセージの種類の自動判定に関する成果が予定以上に出ている.ただし,最終目的であるメッセージストリームの表示方法に関する成果はまだ出ていないため,全体としてはおおむね順調という程度である。
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Strategy for Future Research Activity |
様々なメッセージストリームの中でもTwitterに関して,メッセージのライフサイクルを予測する技術の成果が出ているため,Twitterに特に注目し,次の段階である新たな表示方法の考案と検証を行っていく予定である.
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Causes of Carryover |
旅費の予定額と実際にかかった額との差額および謝金の作業進展状況による変動によるものである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度に予定通りの作業についての謝金として使用する予定である。
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