2017 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの読書への関心を高めるプログラムの実践と評価
Project/Area Number |
26540168
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 佳苗 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (60334570)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 読書興味 / 読書プログラム / 幼児 / 図書館 / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、幼児を対象とした「ぬいぐるみおとまり会」に注目し、読書などへの関心を高めるためのプログラムを検討し、その実践と評価を行うことを目的としている。 今年度は、昨年度までに得たデータの再分析を進めるとともに、昨年度に幼稚園・保育園で実施した「ぬいぐるみおとまり会」のプログラムの再検討を行った。 本研究でこれまでに公共図書館で実施したプログラムは、ぬいぐるみの図書館での活動とおはなし会のつながりをイメージしやすいように、初日に図書館がぬいぐるみを預かり、翌日あるいは翌日以降にぬいぐるみの図書館での活動の様子を撮影し、最終日におはなし会を行うという構成であった。また、おはなし会の後には、子どもたちに本と写真を手渡す前にぬいぐるみの図書館での活動について写真を見ながら図書館員が説明し、全員で活動のふりかえりを行っていた。 幼稚園・保育園で実施したプログラムは、初日に幼稚園・保育園でぬいぐるみを預かり、ぬいぐるみが翌日あるいは翌日以降に図書館に移動して図書館での活動の様子を撮影し、最終日に幼稚園・保育園でおはなし会を行うという構成であった。このプログラム構成ではぬいぐるみを預かり、おはなし会を開催する場所が幼稚園・保育園であり、おはなし会直後の幼児の図書館への関心は低い傾向が見られたことから、図書館のことをどのように伝えるかという点が課題となっていた。 この課題に対し、幼稚園・保育園での実践には公共図書館に行ったことがない幼児も参加しており、また、幼児がぬいぐるみの活動の写真に高い関心を示していたことから、ぬいぐるみが公共図書館を初めて利用する人が体験する過程を一通り体験する様子についても写真や活動のふりかえりに含めることなどの必要性が示唆された。
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