2014 Fiscal Year Research-status Report
スマートデバイスを活用した化学教育支援システムの開発
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26540187
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
高根 慎也 大阪産業大学, デザイン工学部, 教授 (20243199)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育支援システム / インタラクティブ教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、まず評価用のiPad 15台の購入とそれらをアプリケーション開発およびユーザ評価に利用するための設定作業と開発環境の整備を行った。また、これまでに準備段階として試作してきた第1属金属イオンの定性分析実験のためのアプリケーションに対して、ユーザインタフェース上の問題点の修正および第2,3属の金属陽イオン分析への拡張を行った。さらに、第1-3属のイオンが混在する場合の実験に対応できる機能についても検討をすすめた。後者の機能を追加することによって、チュートリアルとしての教材利用だけではなく、テストやクイズとしての教材利用が可能となる。 開発環境の整備としては、昨年度新たに発表されたMac OS / iOS用の開発言語Swift利用についての検討を行い、そのための情報収集等を行った。その結果、開発の効率や将来性などから、これまでのObjective-Cの資源を利用しながら、新たな実装にはSwiftを利用することとし、段階的に移行を進めて最終的にはSwiftで開発することとした。申請当初は想定していなかったこの検討事項が新たに生じたため、カスタマイズを行うためのwebアプリケーションサーバの構築等に遅れが生じた。 なお、これまでの成果は、2014年7月にカナダのトロントで開催された国際会議 International Conference on Chemistry Education (ICCE 2014)で発表した。そこで得られたユーザインタフェースや実験内容に関する有益なコメントも今後の研究に反映させていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の開発言語としては、それまで唯一の開発言語であったObjective-Cですすめる予定であったが、2014年6月に新開発言語SwiftをAppleが発表したことに際し、その特徴や機能、将来性などを検討した結果、本研究で使用する言語も今後Swiftへ全面移行することが望ましいと考え、そのための検討および準備を行った。具体的には、Swift言語仕様の資料収集と学習、既存の資源(ライブラリ)との互換性の確認、開発環境の整備などを行った。このことにより、当初の研究計画から若干の遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
化学実験における各実験操作のスマートデバイス上における見せ方を整理し、それらの部品の汎用化を目指す。また、新しい開発環境における実装もすすめていく。また、前年度すすめることのできなかったアプリケーションをカスタマイズするためのwebアプリケーションの準備を並行して行っていく。
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Causes of Carryover |
一部研究計画に遅れが生じ、当初使用予定であったwebアプリケーションサーバ構築のために必要な消耗品費や書籍代などが未使用となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度遂行できなかったwebアプリケーションサーバの構築のために必要な消耗品や書籍代に主に利用する。
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Research Products
(1 results)