2016 Fiscal Year Research-status Report
スマートデバイスを活用した化学教育支援システムの開発
Project/Area Number |
26540187
|
Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
高根 慎也 大阪産業大学, デザイン工学部, 教授 (20243199)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 教育支援システム / インタラクティブ教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、引き続きiOSアプリケーションにおけるアニメーション表示などの実験手順を視覚的に表示する機能の追加とともに、カスタマイズ用のアプリケーション管理サーバの作成と試験運用を主に行った。しかしながら、学内の業務等のその他の業務で多忙となったため、当初の計画通りに研究を遂行させることはできなかった。
iOSアプリケーションの機能追加は、実験器具を操作する際にイメージしやすくするために、試薬を器具に注いだり、装置を動かしたりする際のアニメーションの機能の追加を一部実装した。また、アプリケーション管理サーバプログラムは、Webアプリケーションフレームワーク Ruby on Railsで新たに作成し、研究室内の既設サーバにインストールして試験運用した。これにより、サーバ側で変更した実験手順の設定が、簡単な操作でiOSアプリケーション側に反映されることを確認できるようにした。この時に転送されるデータの形式についても検討を行った。
なお、これまでの成果は、東京理科大学(東京都)で2016年8月26日から8月28日に開催された2016 International Conference of East-Asian Association for Science Education (EASE2016)にて発表を行った。会場では、上記のiOSアプリケーションおよびサーバのプロトタイプを会場で試用してもらい、今後の改良へのヒントとなる貴重なコメントを得ることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度4月より学内の役職に着任し、その他の業務で多忙となり、当初想定していた計画に遅れが生じた。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記の研究計画の遅れに伴い、平成29年度補助事業期間延長申請を行いご承認をいただいた。 平成29年度は、最終年度としてより多くの第3者による教材の評価をその都度行ってもらいながら、iOSアプリケーションおよび管理サーバをより完成度の高いものにしたい。
iOSアプリケーションは、アニメーションおよびサウンド機能の追加とさらなるGUIの検討を行っていく。またアプリケーション管理サーバ側についても、現状は一部の設定変更にとどまっているため、拡張を行う必要がある。さらに、サーバで設定したデータをアプリケーション側に転送する際のデータ構造の再検討やセキュリティ対策についても検討する。
|
Causes of Carryover |
研究計画に遅れが生じ、予定していた消耗品費、書籍代、一部の学会発表や謝金のためにあてていた費用が未使用となったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度までに十分に遂行できなかったiOSアプリケーションおよび管理サーバの構築のために必要な消耗品、書籍代、教材の評価に対する謝金等に主に利用する。また、成果発表のための出張旅費などの費用としても利用する予定である。
|