2014 Fiscal Year Research-status Report
焼却飛灰の鉱物学的重金属不溶化と早期土壌還元を実現するジオモディフィケーション
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26550059
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 史武 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (00414376)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 焼却飛灰 / 重金属不溶化 / 土壌還元 / 鉱物学的表面修飾 / 鉱物生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
①逐次抽出処理による鉱物学的3次元構造の解明 逐次抽出処理によって溶解度別にマトリクスを除去し、3次元骨格構造を露出化させた。走査型電子顕微鏡(SEM)で骨格構造を観察し、エネルギー分散型X線分光法(SEM-EDX)で各マトリクスの元素分布を測定した。これにより、飛灰粒子の地球化学的3次元構造を明らかにできた。 ②ミネラルモルフォロジーの分類化 SEMで飛灰粒子表面の形状を観察するとともに、SEM-EDXを用いて元素組成および元素分布を測定した。XRD分析での鉱物組成を援用しつつ、飛灰粒子表面での鉱物組成を推定した。表面形状別に分類化するとともに、湿潤化に伴う同一飛灰粒子表面のミネラルモルフォロジーの変化を明らかにできた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定どおりの研究成果を達成することができた。査読付き論文を1報(さらに1報が査読中)、国際会議での発表件数が9報であり、研究成果として十分に達成できていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
順調に研究が遂行されていることから、このまま研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究成果の進展に伴い、その成果の発表(国内学会4件、国際会議9件)が想定よりも多くなった。よって旅費の支出も増加したことから、次年度予算から50万円を前倒し請求し、旅費との残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度も研究成果を積極的に発表していくため旅費を確保し、研究の進展に併せて物品費も使用していく。
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