2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26550098
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
原 一広 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00180993)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 環境学 / 環境創生 / 水資源 / ダム / 海洋利用 / シミュレーション / 淡水不足 / 浮きダム |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は構造体規模、材質、形状の仮設定を行うために、設置場所に関する各種調査を行って、湾内を候補とした。その上で検討を進めたが、あまりにも環境を規定する変数が多いため、実際のものを仮定して検討を進めることにした。幾つかの検討の後、実際の調査も容易な博多湾と玄界灘を想定して検討を進めた。 また貯水浮きダムの形状と蒸発を防ぐ機構について検討を行い、3Dプリンタによって模型の試作を行った。より単純で効率的な形状を求め、今後模型による実験データ取得と、データを元にした長期運用のシミュレーションを進めるための環境構築を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シミュレーション環境を構築してシミュレーションによって構造計算から大型の浮きダムの構造を検討するという計画であったが、当初計画のような大型の構造では海中であっても流れなどの影響が大きく現れて、容易に破壊されることが明らかになったので、基本的に構造を再検討する必要があることが分かった。そこで、まず小型のものを使った実験で基本的検討事項の洗い出しを行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
大型の浮きダムが難しいことが分かったので、まずダムとして適切な大きさを実験とシミュレーションを合わせて検討し、それを組み合わせた構造体についての検討や、海洋環境の調査を進め、結論を得る予定である。
(次年度使用額が生じた理由と使用計画) 昨年度購入予定だったソフトウェア類を共用のもので賄えた分だけ残額が生じ、それが今年度まで残ったが、次年度に当初予定していた以上の実験とシミュレーションが必要なので、そちらで使う予定。
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Causes of Carryover |
昨年度購入予定だったソフトウェア類を共用のもので賄えた分だけ残額が生じ、それが今年度まで残った
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に当初予定していた以上の実験とシミュレーションが必要なので、そちらで使う予定。
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