2014 Fiscal Year Research-status Report
環境配慮行動と充足感のポジティブな連鎖に関する縦断的研究
Project/Area Number |
26550107
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
甲斐田 直子 筑波大学, システム情報系, 助教 (60456704)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 環境配慮行動 / 主観的幸福感 / 充足感 / 価値観 / 節水行動 / 質問紙調査 / 心理尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は、環境配慮行動と充足感のポジティブな連鎖とその促進要因を明らかにする研究目的のもと、毎日の生活で環境配慮行動を行う都度に心的変化として生じる「ささやかな充足感」を定量的に測るための尺度の試作・妥当性検証を行った。 小規模サンプルによる予備調査を経て、つくば市成人男女を対象に、質問紙調査により回答データを収集した。ささやかな充足感尺度項目に対する因子分析の結果、「充実」因子と「可能性」因子が抽出された。また、これら2因子は、環境配慮行動(照明をこまめに消す、節水する、車の利用を控える、自然保全活動に参加する)の程度と正の相関があることが明らかとなった。さらに、普遍主義的価値観、環境観(NEP)、主観的幸福感とも概ね正の相関関係にあることがみとめられた。 これらより、試作版「ささやかな充足感」尺度と環境配慮行動および関連心理尺度との整合性が確認された。 本年度の成果は、学会発表4件としてまとめた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の目的であった「ささやかな充足感」尺度の開発および妥当性検証を、研究実施計画どおりに進めることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
交付申請書の研究目的および研究実施計画書にもとづいて研究を推進する。
|
Causes of Carryover |
2014年度の研究を効率的に遂行したことにともない、次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度請求額と合わせて、縦断的質問紙調査の第一次調査およびその成果発表を含めて次年度研究遂行に使用する予定である。
|