2014 Fiscal Year Research-status Report
居宅介護予防・介護サービス利用者への買い物支援に関する実証的研究
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26560019
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
石川 一志 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (90125394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
照井 レナ 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30433139)
板東 利枝 旭川医科大学, 医学部, 助教 (90747338)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高齢者 / 介護保険利用者 / 買い物難民 / 生活必需品 / 支援策 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者の体調不良によって中断していた本研究を、分担研究者を追加した新しい研究組織で平成26年12月に再開した。 研究Ⅰについては、iPadを5台購入し、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、ヘルパーステーション等に、研究の対象となる要支援・要介護高齢者(以下、対象者)の紹介を依頼した。しかし、現在のところ対象者の紹介は得られていない。今後も対象者の条件を緩和したり、募集地域を旭川市周辺の町村に拡大して、引き続き研究対象者の募集を継続し、その確保に努める。 研究Ⅱについては、市内の地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、ヘルパーステーション等に対象者の紹介を依頼した結果、4名の応募があり、平成27年2月より、ヘルパーが付き添って、順次タクシーで買い物に行く実験的研究を開始した。付き添い人は、対象者の希望を尊重して、対象者の担当ヘルパーあるいは顔見知りのヘルパーに依頼した。付き添いは、介護保険の利用時間外での依頼である。今後も対象者をさらに加えて研究を続行する。 これまでの研究Ⅱの実施状況としては、4名の対象者における研究開始前の測定(食事の多様性チェックリストへの記入、認知機能評価、QOL、握力、10秒間歩行速度、6分間歩行距離)を終了し、そのうち1名の対象者については6か月の研究期間のうち、開始3ケ月後の中間測定も終了した。残り3名についても、中間測定を6月末に実施する予定である。 本研究の買い物支援策の効果について、現段階では研究の遅れにより不明であるが、研究終了時には対象者の現状に見合った支援策の有効性が明確になり、介護保険料の縮減の可能性についても論議できるようになっているものと期待する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の健康上の理由により、研究を一時中断せざるを得なくなった。平成26年12月に、研究分担者を2名加えた新研究組織によって研究を再開した。 また、研究代表者が平成27年3月末に定年退職となり、所属機関を変更したため、その手続きに日数を要した。しかし、研究分担者の参加が功を奏し、研究が進行しつつあるのが現状である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究Iについては、対象者の条件緩和や募集地域の拡大等を通じて、をさらに広く募集することで、研究対象者を確保し、当初の計画通りの研究を実施する。 研究Ⅱについては、対象者を増やして7~10人とし、これまでの研究を継続する。
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Causes of Carryover |
研究代表者の体調不良により、一時本研究を中断した。平成26年12月より研究を再開したが、研究期間を平成27年度まで延長したため、次年度に本補助金を使用するこになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究Iについては、iPad5台を既に購入済みで、それを操作するヘルパーと研究対象者の確定を待って、生活必需品の配達料に本補助金を使用する。 研究IIについては、既に研究が進行しているが、研究対象者を追加する予定であり、既に研究を進めている対象者も含めて、今後もタクシー代と付き添い代に本補助金を充当する。その他、各種計測の際の対象者の交通費や日当等にも本補助金を必要とする。
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