2016 Fiscal Year Annual Research Report
Life strategy of Japanese living in Africa
Project/Area Number |
26560022
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
若林 チヒロ 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (40315718)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生活 / アフリカ / 日本 / 移民 / 外国人 |
Outline of Annual Research Achievements |
1980年前後からニューカマーと呼ばれる来日外国人が増加し、アジアや南米地域だけでなく、ナイジェリアやガーナ、セネガル、カメルーンなどのアフリカ地域からの来日者も増加した。彼らは日本での就学、就労、結婚などを経て日本に定住するようになり、2000年前後からは日本人配偶者や子と共に母国に帰国する人が生じるようになった。 本研究では、国内外の関連統計資料の収集/整理/分析と、日本と現地での日本人妻および関係者へのインタビュー調査を行った。アフリカ地域のうち来日者数がナイジェリアに次いで多いガーナ共和国では、日本人妻や子の移住が現在まで一定規模で継続しているため、移住先調査は主にガーナを対象としている。 夫や子と共にアフリカへ移住した日本人妻は、異なる文化や社会背景、生活・自然環境のなかで日々の家事や子育てをこなして日常生活を営みつつ、一方で、日本人女性が従事できる労働職場の開拓、日本とアフリカの背景をもつ二世の子の教育、配偶者家族や地域コミュニティでの関係構築、不十分な医療環境下における健康問題など様々なライフイベントや生活問題に対処して、移住先での人生を再構築していた。
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