2016 Fiscal Year Research-status Report
ファッションにおける環境問題改善のための学部教育プログラムの構築
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26560029
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Research Institution | Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
砂長谷 由香 文化学園大学, 服装学部, 教授 (80409325)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 環境問題 / 大学教育 / 衣服教育 / 衣服産業 / ファッション |
Outline of Annual Research Achievements |
1.環境問題をテーマとした学会セミナーへの参加および企業への訪問調査:学会主催の夏期セミナー及びアパレル企業への訪問調査により、日本におけるアパレル人材育成を目指した小・中・高・大学の教育実態においての一部や環境に配慮した企業の取組みの現状では、地域資源である間伐材の染料や鉄工所の鉄粉からの染色用助剤、牡蠣の殻の発色剤利用の活動について調査することが出来た。 2.研究成果の報告:平成27年度までの研究成果については、学会へ論文を投稿することでその研究目的や方法及び研究の成果について公開することが出来た。 3.プログラムの改善および改善プログラムの実施・外部評価:平成27年度までの調査結果を踏まえ、「環境問題を配慮したファッションにおける新しい学部教育プログラム」をより具体的な商品企画を目指す内容に改善し、演習系「体験型実験授業」形式で実践・実施した。改善したプログラムは、授業内で実施した後、「持続可能なファッション・無駄の無い服」と題したシンポジウムを開催した。講演及び学生作品の審査として参加頂いた衣服産業の方々からは、社内における環境に配慮した取り組み現状についての講演を頂くことが出来、学生企画作品については、授業担当外の大学教員からも外部評価を得ることが出来た。 4.教育効果・成果:受講学生に対して、プログラム受講に対する教育効果及びその成果についてを質問紙法により調査した。その結果、平成28年度更に追加実施したシンポジウムの参加により、受講学生に衣服産業における生産者の立場として持続可能なファッションの必要性を認識させることが出来たことが明らかとなり、プログラム改善の成果としてあげられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度に計画していた内容である、平成26年度・27年度に調査した衣服産業及び衣服教育の地球資源・環境問題に関する問題点の解決策を踏まえた「ファッションにおける新しい学部教育プログラム」を提案出来た。また、演習系「体験型実験授業」形式で実践し衣服産業や授業担当以外の大学教員の方々から外部評価を得ることが出来た。しかし、教育効果・成果について受講学生より調査した結果についてを学会等への外部発表・評価を得るまでには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に実施した新しいプログラムに際して、受講者へ与えることが出来た教育効果・成果についてを学会発表し外部評価を得ること、更には研究論文としてまとめたい。
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Causes of Carryover |
平成28年度に改善したプログラム実施による教育効果・成果についてを、受講学生に調査した結果については、学会発表し研究論文としてまとめることが出来なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に実施したプログラムに対して、受講者への教育効果・成果についてを調査した結果を学会発表し外部評価を得ること、更には研究論文としてまとめることを計画している。
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Research Products
(1 results)