2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a food quality analysis technique using digital images
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26560051
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
和田 有史 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門 食品健康機能研究領域, 上級研究員 (30366546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 秀仁 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (60452017) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 鮮度 / 輝度分布 / 生鮮食品 / 弁当 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は弁当の画像を用いて食品の外観の評価に係る画像統計量が存在するかどうかを検討した。方法としてはインターネット調査を行った。 実験参加者は2120名であった。使用端末はPCに限定した。 弁当画像はインターネットで公開されている画像を収集し、1900枚の弁当の画像をいくつかの基準に基づいて選定した。これらの画像について画像統計量を計算し、L*,a*,b*それぞれの平均、標準偏差、歪度、尖度、さらに平均色相、平均彩度(4*3+2変数)について、画像全体、画像の中心部、画像の四隅の3領域で算出した。さらにアスペクト比を加えた55パラメータに対して主成分分析を行い、第一、第二主成分をもとに19カテゴリに分類した。 各カテゴリから40枚ずつを実験に用い、一人の参加者は各カテゴリからランダムに選択した2枚と、全参加者に共通で3枚の画像を評価した。 画像統計量と評価の間の相関を分析した結果、L*a*b*表色系におけるa*、b*の標準偏差と「女性向け」、「若者向け」という評価との相関が高いなどの傾向が見出された。この傾向は色合いが多彩であるほど「女性向け」、「若者向け」という評価が高まることを示しており、画像統計量と弁当画像の評価の間に関連がある可能性を示している。その一方で単純に「おいしそう」という評価につながる画像統計変数は見当たらなかった。 このことは弁当などの外観はより細分化された消費者の特徴ごとに検討する必要があることを示唆している。
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