• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Research-status Report

食用植物種子は時計遺伝子発現を制御するか?-食による新たな疾病予防への挑戦-

Research Project

Project/Area Number 26560062
Research InstitutionAichi Prefectural University

Principal Investigator

岡田 悦政  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60224036)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords食用植物種子 / 時計遺伝子 / 転写因子 / PER1 / BMAL1 / 熱水抽出 / エタノール抽出
Outline of Annual Research Achievements

食用植物種子抽出物(EPS)は、概日リズムに影響を与えるのか。この問いに対し、時計遺伝子の転写因子に影響を与えることがkeyとなると考え、本年度は平成26年度における発現へup or down-regulationしたサンプルについて、その転写因子に対する影響を確認するため、それらの転写因子量を検討した。
【mRNAの発現結果から転写因子量測定による確認:方法】
平成26年度に、EPSをヒト線維芽細胞に投与し、ターゲットとした遺伝子Per1, Bmal1について、各々のmRNA発現に影響を与えたEPS 計8種を選択した。Per1, Bmal1転写因子の定量を行いmRNA発現の確認試験とした。試料は、平成26年度の実験で得られた細胞上清を用い、ELISA法によって測定した。
【結果】EPS添加とコントロールに対する産生転写因子量の比較検討を行った。エタノール抽出のPER1の結果は、キャベツ16.4、チンゲンサイ10.8、ホウレンソウ4.3倍を示し、熱水抽出のPER1は、ニガウリ20.0、コマツナ18.2、コーン10.6、レタス10.3倍であった。これに対し、そのmRNA発現量は、キャベツ0.7、チンゲンサイ5.9、ホウレンソウ2.0倍を示し、熱水抽出は、ニガウリ0.5、コマツナ1.0、コーン0.5、レタス1.0倍であった。一方、エタノール抽出におけるBMAL1は、キャベツ2.3、ホウレンソウ2.1、エダマメ1.0、チンゲンサイ1.7倍を示し、熱水抽出は、レタス2.2、コマツナ2.0、コーン2.0、ニガウリ1.9倍を示した。これに対し、そのmRNA発現は、キャベツ2.2、ホウレンソウ1.5、ダイズ1.8、チンゲンサイ5.9倍で、熱水抽出は、レタス2.9、コマツナ2.0、コーン1.5、ニガウリ0.4倍であった。mRNA発現量と転写因子との間の関連性は、分かれる結果となった。その理由を含め、機構との関連から検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

特に、問題なし。
当初の計画通り進行しており、研究成果も予想通りの結果として得られている。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度の研究実施計画
平成26,27年度の研究計画から得られた研究結果について、食用植物種子抽出物(EPS)の時計遺伝子発現機構に関し、現在推察されている機構から、これを検証するため平成28年度の研究計画を実施する。具体的には、次の2つの経路が推察されている。
①Sirt1/PCG-1α経路
②Glucocorticoid receptorを回した経路
以上がある。それ故、これらの2経路についてそれぞれ検証する。すなわち、Sirt1/PCG-1α経路による発現であるか判断するため、Sirt1の測定を行う。また、Glucocorticoid receptorにEPSが結合し活性化するか否か、Glucocorticoid receptor kit により測定を行う。以上の2実験を実施し、検証することにより、EPSによる時計遺伝子発現への影響機構解明に結びつくと考えられるため、平成28年度研究計画を実施する。

Causes of Carryover

平成28年度において使用するキットは、前年度において使用したキットに比べ高額となっており、平成28年度において購入を可能とするため、少しでも残額を残す必要性があった。それ故、1万数千円の残金を翌年度に計上することとなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

【mRNA発現経路の確認】〈①Sirt1の測定〉EPSがSirt1に影響を与えた結果、CLOCK/BMAL抑制によるmRNA発現(Sirt1/PCG-1α経路)であるかSirt1をELISA法にて測定し確認する(Sirt1 ELISA Kit購入)。
〈②Glucocorticoid receptorαへの結合〉Glucocorticoidがreceptorに結合すると、E-boxを活性化することが報告されているため、Glucocorticoid receptorへのEPSの競合結合によるmRNA発現であるか否かをELISA法にて確認する(LanthaScreen TR-FRET GR Competitor Binding Kit購入) 。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 植物種子抽出物による時計遺伝子の活性化2016

    • Author(s)
      岡田悦政、岡田瑞恵
    • Organizer
      日本家政学会 第68回大会
    • Place of Presentation
      金城学院大学(愛知県名古屋市)
    • Year and Date
      2016-05-28 – 2016-05-29

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi