2014 Fiscal Year Research-status Report
出生前の胎児が置かれている栄養環境を評価するための「新規羊水検査」の有効性の検討
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26560063
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
佐野 光枝 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (20524911)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 羊水成分 / 母体栄養 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年胎児期の栄養状態が出生後の疾病発症に関与するとの報告があり,出生後の子供に着目した研究は数多くなされている.しかし妊娠中の胎児のおかれた胎内環境を調査した研究はほとんど行われておらず,母体~胎児間の栄養素の移行が母体の栄養状態の影響をどの程度受けるのかは明らかになっていない.そこで申請者は現在出生前の遺伝子診断にしか用いられていない羊水に着目し,母体から胎児への栄養素の分配を解明する手掛かりとして(1)ラット及び(2)ヒトの羊水中の栄養素成分,特に微量栄養素量を測定する.また同時に胎児の栄養状態を評価する手法として(3)「新規羊水検査」の妥当性についても検討する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成26年度は入院・手術・その後の療養のため,実験がほとんど出来なかった.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は1年遅れになるが,平成26年度に実施する予定であった動物実験を行う予定である. 方法はまず高脂肪飼料を摂取した妊娠ラット母体と胎児の血液,そして羊水中の栄養素成分(水溶性ビタミン,グルコース,トリプトファンなど)の成分分析を行い,コントロール飼料摂取群と比較して母体の摂取栄養組成が胎児に及ぼす影響の有無と程度について明らかにする.
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Causes of Carryover |
平成26年度は入院、手術、その後の療養のため、1年間実験が出来なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度に予定していた動物実験を1年遅れて実施する。
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Research Products
(2 results)