2015 Fiscal Year Research-status Report
出生前の胎児が置かれている栄養環境を評価するための「新規羊水検査」の有効性の検討
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26560063
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
佐野 光枝 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (20524911)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 妊娠 / ラット / 羊水 / 葉酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
高脂肪低炭水化物餌(P:F:C比=1:5:0.1)(別名ケトン食)を摂取させた妊娠ラットを用いて母体および出産直前の胎児への影響を調べた.妊娠ラットに20日間ケトン食飼料を与えて出産直前(20日目)に帝王切開し、母ラットの尿と血液、胎児の羊水と血液を採取し、栄養素成分を分析する実験を行った。その結果、コントロール飼料を摂取した群と比較して、ケトン食飼料群では妊娠の維持と胎児の外見上の発育への影響は無いことが明らかとなった.血中グルコースは両群間に差は認められなかったが,ケトン体は母体,胎児共に高脂肪群で有意に高かったことから、糖新生の亢進が確認された.羊水中の葉酸含量が高脂肪群で有意に高く,母体の摂取した栄養組成の違いが、羊水成分の含量に影響を及ぼすことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験の実施が2回の予定が、1回と予定よりも少なかったが、最終的な目標であったヒト妊婦さんの研究を予定より早くスタートさせ、軌道にのせることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続きヒト妊婦さんの研究を続けると共に、昨年度予定していた動物実験を今年度に行う計画である。
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Causes of Carryover |
平成26年度は体調不良のために研究が実施出来ず、1年遅れで計画を実施している。そのため今年度終了予定であったが、1年延長して平成27年度に実施予定だった研究を平成28年度に実施する。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度は動物実験1回とヒト妊婦さんの研究を実施するに当たり、下記の通りの金額を使用する予定である。
物品費:1489280円、旅費:27208円、謝金:200000、その他:94571円
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Research Products
(3 results)