2014 Fiscal Year Research-status Report
学校教育におけるハンダ付け実習の鉛フリー化に関する研究
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26560094
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
武藤 浩二 長崎大学, 教育学部, 教授 (30311096)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 鉛フリーハンダ / ハンダ付け実習 / プリント基板 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は,企業・大学等でのハンダ付けの現状について聞取り及び現地調査を実施するとともに,中学校における授業立案と教材プリント基板の開発試作を行って研究授業を実施した. 1. 企業におけるハンダ付けについては,聞取り調査に応じていただいた全ての企業より,生産現場はもとより開発試作段階や新人研修のような社内研修においても鉛フリーに移行していることを聴取した.また大学においては聞取り及び現地調査を実施し,学生実験レベルにおいて完全移行している大学と担当者によって移行している大学があることを聴取した. 2. 中学校におけるハンダ付け実習研究授業の立案及び実施については,研究協力を依頼した中学校の教員と共同で中学校技術・家庭科(技術分野)のエネルギー変換領域の授業を構成するとともに,そこで使用するハンダ付け練習基板及び教材基板を設計開発した.開発した基板を用いて当該中学校の2年生200名に対する授業を実施し,鉛フリーハンダ付けを行った練習基板の回収を行い解析用データを取得するとともに,実習指導の要領及び教材についての要改善点を取得した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画した企業・大学等での現地調査の実施及び研究授業用教材プリント基板の設計試作,研究授業の実施は完了しており,解析に必要なデータならびに実習指導案及び教材の要改善点は取得できている.
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Strategy for Future Research Activity |
6年度に取得したデータの詳細分析を行いその成果を学会等で発表するとともに,授業及び教育現場へのフィードバックならびに追加データの取得・分析を推進する. あわせて教員免許状更新講習の立ち上げが可能かどうかの検討を実施する.
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は,当初計画していた実体顕微鏡が既保有のカメラで代替できることがわかったためその経費を研究授業用の部品及び工具購入費用に振り分けたことにより差額が生じたためである.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
生じた次年度使用額は,研究授業用の部品購入に充当する予定である.
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