2014 Fiscal Year Research-status Report
地域全体を「社会の寺子屋」にして若者を育む教育システムの構築
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26560105
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
山田 弘文 金沢工業大学, 生体機構制御技術研究所, 研究員 (20280381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
竹俣 一也 金沢工業高等専門学校, グローバル情報工学科, 教授 (50167491)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ポートフォリオ / 地域コミュニティー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はこれまで自治体頼りであった児童生徒の教育を見直し、地域コミュニティと学校が協力して教育における「新しい公共」を構築していくことである。児童生徒は各自のポートフォリオを地域コミュニティの中で蓄積していくことを目標に活動する。学校と地域コミュニティはその活動を支えていく。本研究はポートフォリオを地域共通の参加証明証(教育推進ID)として活用する仕組みを考え、実践を通してシステムとして構築できることについて検討する。本研究は、小中一貫教育、中高一貫教育、高大の円滑な接続といったことが問題となっている現状に対して、それらが抱える問題に地域コミュニティが緩衝役を務めることができる生涯学習基盤づくりを推進する。 本年度は、1)ポートフォリオシステムを試作する協力校を選定し、システムの規模について検討した。長期間に及ぶデータの蓄積に対してどの程度まで児童生徒の学習成果物を保存すべきか、クラウド上に保存するデータをどのような情報端末を使って活用するのかについても検討した。2)地域教育コミュニティの構築において学校教育および地域教育の両面において学習成果物の記録方法を検討した。小学生に対するものづくり系の訪問授業の実施を想定して、授業内容を検討した。さらに訪問授業を実施し、ポートフォリオにどのようなデータを蓄積すべきかも検討した。3)ポートフォリオ活用法の検討として、休日に実施する訪問授業と学校教育をどのように関連づけるかについて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力を得ることができる地域コミュニティーにおいて連携が順調に進んでいるためである。特に科学講座の運営に加え、ポートフォリオシステム構築においても協力校において試行の体制が整った。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りに推進する。今年度は訪問授業における児童からの成果物を検討し、ポートフォリオシステムを試作する。学校教育ポートフォリオ試行のための訪問授業については訪問授業を実施し、ポートフォリオ活用実験を実施する。地域教育ポートフォリオ試行のための課外講座については課外授業を実施し、ポートフォリオ活用実験を実施する。大学生に対するポートフォリオ活用訓練を実施についてはステークフォルダの一員として小学生および中高生との交流を実施する。
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Causes of Carryover |
今年度購入を予定していたWindows系タブレットパソコンおよびMacintosh系タブレットパソコンの新機種の動向から、購入を遅らせたためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度において購入予定の機材を予定どおり購入する。これは研究推進の順序に変更が生じたためであり、その進捗には影響しない。
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