2014 Fiscal Year Research-status Report
記述形式の数学試験における解答方略に着目した新たな評価手法開発の試み
Project/Area Number |
26560110
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
安野 史子 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター 基礎研究部, 総括研究官 (00370081)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 科学教育 / 数学試験 / 記述形式 |
Outline of Annual Research Achievements |
記述形式の数学試験の答案は,従来型の採点方式による得点(以下,「得点」とする) という評価指標に現れない情報が多く含まれている。そこで,本研究課題では,「得点」に現れない情報の中で,解答方略に着目して「得点」とは異なる新たな評価尺度を提案する。そのために,過去に行った調査の数学試験の答案を精査し,解答方略が複数あり,さらになるべく異なる解答方略が存在する問題の答案を選び出し,解答類型の見直し及び細分化を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
過去に行った記述形式の数学試験の答案の分析について,解答類型のコードのみならず,正答,誤答ともに,再度個々の答案を見返して,解答方略について仔細に分析を行っているため,想定していたよりも時間がかかっている。そのため,解答過程に現れた解答方略の特徴の指標化と,現行の採点基準で付した正誤データや得点データとの関連についての分析がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
解答方略が複数ある問題を中心に,解答過程に現れた解答方略の特徴の指標化と,従来型の採点基準で付した正誤データや得点データとの関連についてを調べ,データの裏付けというエビデンスに基づく評価尺度を提案を行う。また,その検証も行い,新たな評価指標の提案の検討をとりまとめる。
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Causes of Carryover |
今年度は,過去の様々な調査で蓄積された数学試験の答案を利用し,様々な角度から項目分析や解答パターン分析を行うところまでにとどまり,解答過程に現れた解答方略の特徴の指標化と,現行の採点基準で付した正誤データや得点データとの関連について分析に至っていないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記に記載の分析を行うための,分析に関する資料収集及び情報交換を行うとともに,分析用ツールなどに使用する計画である。
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