2015 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組換え技術と遺伝子発現の理解のための参加型公開実験ワークショップ手法の研究
Project/Area Number |
26560111
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Research Institution | 国立研究開発法人農業生物資源研究所 |
Principal Investigator |
渡辺 裕文 国立研究開発法人農業生物資源研究所, 昆虫機能研究開発ユニット, 上級研究員 (10355745)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | シロアリ / 唾液腺 / セルラーゼ / 無細胞発現系 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)ワーカーを材料として唾液腺セルラーゼの無細胞発現系を構築した。すなわちヤマトシロアリワーカー(働きアリ)全虫体よりオリゴdTセルロースによるアフィニティ法によりmRNAを精製し、これを鋳型として第1アンカー配列を5’端に接続したオリゴdTプライマーと第2アンカー配列を5’端に接続したスイッチングテンプレートを加えたMMLV由来逆転写酵素系によるfirst strand cDNA合成をおこなう。得られたmRNAを鋳型としてヤマトシロアリ唾液腺セルラーゼ(GenBank AB008778)の成熟タンパクゴード領域のN末端に特異的塩基配列の5’端にウサギ網状赤血球無細胞発現系での発現に必要な転写開始配列を加えたプライマーおよびC末端特異的塩基配列および終止コドンの相補配列によるプライマー間で唾液腺セルラーゼcDNAを特異的に増幅し、それを鋳型としてウサギ網状赤血球無細胞系でヤマトシロアリ唾液腺セルラーゼが発現する系を構築した。唾液腺セルラーゼの発現はシロアリ内源性セルラーゼに特異的な抗血清による免疫反応とセルラーゼ活性の両方で確認した。(以上平成26年度研究成果、27年度は研究費の申請自粛、28年度は研究課題の廃止により実施していない)
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