2016 Fiscal Year Annual Research Report
Method which can be continuously used to review education curricula of MOT graduate school to adapt to social change
Project/Area Number |
26560121
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
石野 洋子 山口大学, 大学院技術経営研究科, 教授 (90373266)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 技術経営 / テキストマイニング / カリキュラム / 情報セキュリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
技術経営(MOT)分野の研究動向を調べるに,本研究では,MOTの国際会議の予稿集に掲載されている抄録をテキストマイニングする.これにより,MOT分野における世界的な研究動向の変化を発見することを目指した.MOTの国際学会はいくつかあるが,IAMOTはその代表的なものである.IAMOTの予稿集の抄録にテキストマイニングを行い,出現する名詞を調べることでMOTの研究潮流の概略が把握できることは,我々の先行研究ですでに確認している. 本研究では,まずボトムアップ的な研究潮流に焦点を当て,テキストマイニングの解析対象を名詞に加えて動詞や形容詞など他の品詞にまで拡張することで,より詳細な研究潮流の変化を調べた.その結果,「特許(patent)」が特にMOTのボトムアップ的な研究潮流であることが判明した.特許関連のMOT研究が増加した理由としては,主にICT技術が進展し,データ処理能力が格段に向上したこと,また,特許解析ツールが充実してきたことなどが考えられる. また,トップダウンから生じた潮流として,「サービス」や「IoT (Internet of Things)」が現在注目されている研究潮流であることもわかった.IoTは「モノのインターネット」と訳され,コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく,世の中に存在する様々なデバイスがインターネットに接続し相互に通信することにより,自動制御や遠隔計測などを可能にすることを指す.IoT自体も大きな研究テーマであるが,それに伴って必要不可欠となる情報セキュリティも大きなトピックスである.そこで,日本の中小企業の情報セキュリティに焦点を当て,MOTの視点から情報セキュリティのイノベーターとアーリーアダプターとの違いを探索する研究を実施した.
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