2015 Fiscal Year Research-status Report
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26560136
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村瀬 雅俊 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (10182122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村瀬 智子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授・学部長 (80210037)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 統一生命理論 / 統合知 / 未来創成 / 自己・非自己循環理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、芸術、科学、精神病理に焦点を当てながら、それぞれのテーマの核心が驚くほど共通していることを論考した。その内容を、Journal of Quality Education Vol. 7、1-28(2015)において発表した。 その中で、特に、多くの問題は驚くほど共通のメカニズムで発生している。成長・発達しているシステムは、その影響を受けている環境とともに、共進化しつづけてダイナミックなシステムを形作る。重要な洞察は、精神病理から得られた。それによると「成長そのものが、限界を強めたり、弱めたりする」という事実である。それは、私たちを取り囲む巨大なシステムにも応用できる洞察でもある。ただし、問題を起こすシステム構造の本質を理解するだけでは不十分である。なぜなら、そのシステム構造が変わらなければ、問題を創り続けるからである。この内容についは、未来創成学国際シンポジウム 2016年2月12日 京都大学基礎物理学研究所において、口頭発表を行った。 さらに、私たちは単に、失敗を回避するのではなく、失敗から学ぶことを必要としている。異なる学問領域において、共通したシステムモデルを構築することができれば、異なる研究者が似たような問題にどう対処するかを比較できる。普遍的な枠組みができれば、ある分野で成功した方法を別の分野に応用することが可能となる。その内容について、未来創成学国際ワークショップ 2016年3月14日-16日コープイン京都(開催地:京都)において、口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学際研究に必要な書籍・文献調査に時間が必要であったため、計画がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究内容を再構成しながら、英語論文の執筆・投稿を行い、研究成果を完成させる。
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Causes of Carryover |
研究打ち合わせの回数が予定よりも少なかったため、旅費に余剰がでた。また、図書の納品が年度内に実施できない可能性がでたため、次年度への繰り越しとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究打ち合わせ、図書購入を計画通りすすめる。
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Research Products
(22 results)