2016 Fiscal Year Annual Research Report
The Formation and Transformation of Knowledge of and Discourses on UV in Prewar Japan
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26560140
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| Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
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Principal Investigator |
金 凡性 広島工業大学, 環境学部, 准教授 (30419337)
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2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 紫外線 / 知識 / 言説 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、戦前の日本において紫外線に関する知識と言説がどのように形成され、変容してきたのかを実証的に検討しつつ、その科学技術史・科学技術社会論（STS）における理論的な意味について吟味しようとするものである。
本年度においては、特に『子供の科学』や『科学画報』、『科学知識』や『科学』、『科学朝日』など、戦前の日本における大衆科学雑誌の紙面に焦点を当てながら分析を行い、①「戦前日本の大衆科学雑誌における紫外線」（2016年5月28日、工学院大学、日本科学史学会第63回年会）、②“Ultraviolet Utopia?: Irradiating Interwar Japan with Invisible Sunlight”（2016年11月22日、国立シンガポール大学、Disastrous Pasts: New Directions in Asian Disaster History）、③「『紫外線の社会史』に向けて」（2017年3月25、国立全北大学、第7回日韓科学史セミナー）、④「<見えざる光>の力―紫外線を用いた社会の解剖に向けて」（2017年3月28、東京大学、科学文化論研究会第3回集会）といった研究発表を行った。
なお、本研究から得られた成果、特に「健康」や「栄養」をめぐる諸問題については現在“Shedding Invisible Light onto a Society: The Formation and Transformation of Ultraviolet Deficiency in Interwar Japan”というタイトルでEast Asian Science, Technology and Society: An International Journalに投稿中である。また、さらに「環境」や「美容」、「文明」や「人種」などを含めて、紫外線に関連する問題群全体については、岩波書店の「岩波現代全書」シリーズの一冊として刊行する予定である。
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