2017 Fiscal Year Annual Research Report
archaeometrical study of meal foods in Yayoi period
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26560142
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
杉山 浩平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (60588226)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 弥生時代 / 食性 / 残存デンプン粒分析 / 池子遺跡 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究期間においては、関東地方の縄文時代後期から弥生時代の遺跡を対象として、植物質食糧の利用について、残存デンプン粒分析を行った。総計で20遺跡の資料（石器と土器）を観察し、サンプリングを行った。本年は研究期間の最終年度に該当することから、そのまとめを行った。本研究で中心的に行った残存デンプン粒分析では、その検出率は高くはなかったものの、縄文時代後半期から弥生時代の資料をまとまって分析することができた成果は大きいと言える。
本年新たにサンプリングと顕微鏡観察を行った遺跡は、神奈川県逗子市の池子遺跡と埼玉県さいたま市の下野田本村遺跡出土の資料である。池子遺跡では、石皿や磨石などの石器のほか、弥生土器（甕形土器）の表面に残る炭化物の分析も行った。下野田本村遺跡では磨石と石皿の分析を行った。
また神奈川県池子遺跡では、石器のほかにも出土自然遺物（植物種子・果実・動物骨・人骨など）が多く出土しており、それらを総合的に検討し食形態を明らかにする研究を行った。その結果、粉食の可能性が低く、コメを中心とした食生活が営まれていたことが明らかになった。また、この研究成果について、2017年12月に逗子市でシンポジウムを開催した。このシンポジウムでは残存デンプン粒分析の他、出土資料の再検討を目的として、出土植物遺体など自然遺物・土器や石器の再検討をはじめ、土器に残る種子圧痕レプリカの分析や土器の付着炭化物、出土人骨の再検討などを研究代表者・連携研究者のほかにも協力者とともに行った。その成果については、2018年3月末に六一書房より『弥生時代食の多角的研究』として出版した。
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