2014 Fiscal Year Research-status Report
地誌的視点を取り入れた旅行ガイドブックとその一般普及に関する基礎研究
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26560154
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
長谷川 直子(石黒直子) お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (60433231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 琢巳 城西大学, 経済学部, 准教授 (10509988)
大八木 英夫 日本大学, 文理学部, 助教 (50453866)
谷口 智雅 三重大学, 人文学部, 特任教授 (70449320)
早川 裕弌 東京大学, 空間情報システムセンター, 准教授 (70549443)
戸田 真夏 お茶の水女子大学, サイエンスアンドエデュケーションセンター, 研究員 (80267393)
横山 俊一 お茶の水女子大学, サイエンスアンドエデュケーションセンター, 研究員 (80714980)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 旅行ガイドブック / 地誌学 / アウトリーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のメインテーマとなる、地誌的視点を取り入れた旅行ガイドブックの出版のため,いくつかの出版社や出版関係者に聞き取りを行い、現状を調査した。また、広い意味では旅行ガイドブックに関係するテレビ業界や旅行会社での聞き取りも行った。その結果、マスツーリズムの中で行われている観光コンテンツは一般人の指向性を受けて、話題性(例えばブームやテレビ放映、世界遺産登録等)が何より重要視されていることが分かった。また、本研究で一番のメインテーマとして目指していた大手旅行ガイドブック出版社とのコラボは、出版不況等により近日中の実現は難しいことも分かった。 一方、旅行会社での聞き取り結果より、“本”という形ではないが、ツアー旅行のガイドさんの説明内容は地理歴史を含んでおり、これらの説明から地理を普及させることにも一定の効果がある可能性が分かった.さらに、調査を進めるうちに観光バスガイドの教本の作成に関わる算段がついた。 さらに、出版年鑑による旅行ガイドブック分析は一定の成果が見られ、現在執筆段階に入っている。また、旅行と巡検を融合させた形を模索するための第一段階としての調査報告文を執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた大手出版社とのコラボは障害があることがわかったが、バスガイド教本の作成に関わることになった。 今後は,これを日本全国のエリアへ広げるべく活動基盤を作っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、バスガイド教本の作成、ツアーガイドの説明の地理的な分析、旅行ガイドブックの歴史的調査、旅行ガイドブックの国際比較、ネット上での地理旅行コンテンツ普及の可能性等についてさらに調査を進める予定である。
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Causes of Carryover |
・年度末に学会があって、参加予定だった研究分担者が、事情により学会自体に参加できなくなったため,参加費などを使用することがなくなった。 ・夏に学会があって、発表・参加予定だった者が、事情により参加できず、旅費や参加費を使用することがなくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
・初年度に成果が出て来て国際会議で発表できることになった(すでにアブストラクトはアクセプト済み)。その旅費の一部に充てる。
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