2015 Fiscal Year Annual Research Report
周期構造の階層化による角度依存性のない刺激応答性フォトニック結晶センサーの構築
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26560227
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
麻生 隆彬 大阪市立大学, 複合先端研究機構, テニュアトラック特任講師 (50548378)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 構造色 / センシング / 刺激応答性 / 周期構造 / 階層化 |
Outline of Annual Research Achievements |
グルコースに応答して収縮するゲル材料の作製を検討した。グルコース応答性分子としてよく知られるメタクリルアミドフェニルボロン酸とカチオン性モノマーを所定の割合でラジカル共重合することで、グルコース添加に伴い収縮するゲルを作製できた。前年度までに作製したブロック共重合体のラメラ薄膜にグルコース応答能を付与するために、フェニルボロン酸を、ラメラ薄膜の膨潤層に導入することを検討した。種々検討の結果、メタクリルアミドフェニルボロン酸を中性モノマーとランダム共重合して膜内に導入することができた。また、共重合組成比を変化させ、メタクリルアミドフェニルボロン酸の導入量を制御することで、ラメラ薄膜にグルコース応答能を付与できることがわかった。グルコース濃度の上昇に伴い反射ピークはブルーシフトしたことから、薄膜がグルコース添加に伴い収縮していることが示唆された。これらの成果は、視野角依存性を持たない、簡便に視認可能な血糖値分析紙としての応用が期待される。
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Research Products
(9 results)