2016 Fiscal Year Annual Research Report
An application of integrated microcapsule technology for preparation of cell-specific scaffold
Project/Area Number |
26560236
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
土橋 敏明 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (30155626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 進 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (70348142)
槇 靖幸 群馬大学, 大学院理工学府, 助教 (50400776)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 足場 / 細胞培養 / 細胞増殖 / ゲル / 紫外線 |
Outline of Annual Research Achievements |
紫外線照射ゼラチンマイクロカプセル足場あるいはシート状足場上での正常線維芽細胞とがん化した細胞及び分化度の異なる胃がん細胞の接着・増殖能の違いに関して以下のことが明らかとなった。 1.シート状足場での培養に比べてマイクロカプセル足場での懸濁培養の方が正常線維芽細胞WI-38とがん化した細胞WI-38-VA-13の接着・増殖能に大きな違いが現れること、また、その原因の一部は懸濁培養におけるずり応力によるものであることが分かった。また、この傾向は分化度の異なる胃がん細胞でも見られることが分かり、細胞種に依存しない可能性があることが分かった。 2.分化度の異なる胃がん細胞の接着・増殖能の違いは、異なる紫外線照射量により作製された紫外線照射足場と抗がん剤との併用によって変化することが分かった。このことは細胞種選択性足場の医学的応用を考える場合に注意しなければならない付帯条件となると考えられる。 3.正常線維芽細胞WI-38とがん化した細胞WI-38-VA-13の混合培養では、WI-38の混合比を90%以上に大きくした場合のみ接着・増殖能の評価が可能であることが分かった。このことは正常細胞とがん化した細胞との細胞周期に大きな違いがあることによるものであると考えられる。紫外線照射ゼラチンマイクロカプセル足場をin vivoで用いる場合、がん化した細胞が正常細胞に比べて非常に少ないときにのみ、本研究で得られた結果の種々の具体的な応用が考えられることを示している。
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Research Products
(3 results)