2014 Fiscal Year Research-status Report
蛍光マルチスペクトル内視鏡による標的蛍光物質の定量イメージング
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26560267
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
守本 祐司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 准教授 (10449069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩屋 啓一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (50312012)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 画像診断システム / 内視鏡 / 蛍光 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、スペクトルアンミキシング機構を具備する蛍光マルチスペクトルイメージングシステムを搭載した蛍光内視鏡システムを開発して、標的蛍光物質を定量的かつ特異度高く描出することで悪性腫瘍などの病態をin vivo, リアルタイムに客観評価できる医療技術を確立することを目的としている。 初年度においては、標識蛍光物質の定量イメージングを実現するために、内視鏡システム、蛍光マルチスペクトルイメージングシステム、スペクトルアンミキシングのカップリングを図り、オンラインで高速に稼働させ、リアルタイムにイメージを得ることができる一体型のシステムを開発することができた。 さらに、開発した内視鏡システムを用いた生体イメージングによる病変の診断可能性を検証するために、LDL受容体ノックアウトマウスによる動脈硬化モデルに対して脂質に集積する蛍光物質を投与し、動脈硬化部位の検知を試みた。その結果、動脈硬化部位を生きたままリアルタイムに可視化することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載したH26の研究計画2項目(下記)ともに達成することができた。 1.蛍光マルチスペクトルイメージングとスペクトルアンミキシング機構を搭載した内視鏡システムの開発 2.外から投与される標識蛍光物質の定量的検知による病態イメージング
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、開発した蛍光マルチスペクトルイメージング内視鏡システムを用いて内在性蛍光物質の定量的検知による病態イメージングを行う。内因性蛍光物質のモデル動物に関しては、ニトロソアミン飲水投与によって発症したラット食道腫瘍モデルを構築済みであり、すでに内因性蛍光の強度と病変深度との相関に関して予備的な検証を開始している。
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Causes of Carryover |
当初購入予定していた組織酸素濃度計を購入しなかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究の進捗を考慮しながら、H27年度において上記備品の購入に関して再度検討する。
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