2016 Fiscal Year Annual Research Report
The model of myogenic satellite cells fusion to myoibers
Project/Area Number |
26560288
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
平野 孝行 名古屋学院大学, リハビリテーション学部, 教授 (10440661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 佑太 名古屋学院大学, リハビリテーション学部, 講師 (30454383)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 筋衛星細胞 / 融合 / 機械刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに萎縮筋に対する筋力増強運動が、筋線維の太さの回復を促進するとともに、筋線維核数を正常以上に増加させることを明らかにしてきた。この現象のバックグラウンドとして筋衛星細胞から分化した細胞の筋線維への融合が関わっていると考えられるが明らかでなかった。そこで本研究は、in vitroにおける筋管細胞の収縮運動と筋衛星細胞の成熟した筋細胞への融合応答を精査するための、モデル作成を試みた。 初年度には、マウスから単離した筋衛星細胞から、in vitroで安定的に筋管細胞まで分化させるための種々条件を確定した。翌平成27年度には、前述の培養条件で得た筋幹細胞群に対し、定量的な電気刺激を与えることで収縮を促し、その太さの成長を促す電気刺激の条件を検証した。その結果、細胞が剥離せず、効率的に筋管細胞径が太くなる電気刺激条件が明らかとなった。最終年度には、筋管細胞まで分化させた細胞群に対し、グリーンマウスから単離した筋衛星細胞を添加して、筋収縮を促す電気刺激下で共培養した。その結果、WTマウス由来の筋管細胞とEGFPマウス由来の筋管細胞が共存する像は得られたものの、WTマウス由来の筋管細胞にEGFPマウス由来の筋衛星細胞が融合する像を捉えるには至らなかった。既存筋線維への筋衛星細胞の融合は、前述のようにin vivoモデルにおいて萎縮環境に置かれた筋特有の現象かもしれない。培養細胞における廃用性萎縮環境を再現し、in vivoで起こる現象を再現することが課題となった。
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