2015 Fiscal Year Annual Research Report
上肢切断肢の摺動を回転センサに直接利用した実用志向型電動義手の製作
Project/Area Number |
26560317
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
森 貴彦 湘南工科大学, 工学部, 准教授 (20332025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 友紀 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30431688)
清水 如代 筑波大学, 学内共同利用施設等, その他 (40620993)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 計測技術の向上 / 義手ハンドの試作 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年12月に株式会社佐藤技研に協力をいただいて,本研究に必要な厚さの異なる3種類のシリコーンスリーブを試作した.これは義手ハンドの制御指令に必要な腕の操作量を安定的に計測するための,腕に装着するシリコーン製サポーターである.2016年2月に株式会社佐藤技研および有限会社大宮義肢製作所に協力をいただいて,テスト用シリコーンライナーおよび患者用シリコーンライナーを試作した.これは試作したシリコーンスリーブに基づいて改良を加えた実装型のシリコーン製サポーターである.以上の試作により,本電動義手ハンドを制御するための計測に関わる技術を向上させることができるようになった. 2016年3月に株式会社岩田鉄工所に協力をいただいて,これまでに試作したハンドロイド型義手ハンドの課題を解決するため,実用志向型電動義手ハンドとモーターユニットを設計・試作した.義手ハンドでは,3次元設計,2次元設計,3次元プリンタによる印刷,テスト試作を繰り返し実施した. 本研究で試作した新型のハンドロイド型義手ハンドは以下の特徴を有している. (1)掌側の一部の材質をABS樹脂からエラストマに変更し,グリップ力を強化した.(2)5指間にバネを追加し,衝撃緩衝力およびシリコーングローブの装着性を向上した.(3)3指ピンチ機能(小さな物を摘む)の精度を向上した.(4)4指グリップ機能(棒状の物を握る)の形状を調整した.(5)5指グリップ機能(球体上の物を掴む)を新たに追加した.
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Research Products
(1 results)