2015 Fiscal Year Annual Research Report
運動誘発性炎症作用における翻訳動態変化の網羅的解析
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26560370
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 運動 / 次世代シーケンサー / リボソームプロファイリング / 翻訳 / 遺伝子発現 / マウス / マクロファージ / 炎症 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、次世代シーケンサーを活用したリボソームプロファイリングを用いることで、メッセンジャーRNA（mRNA）がどの程度タンパク質に翻訳されているのかを網羅的に解析することができる。そのため本研究では、既知の遺伝子発現レベルの作用機序のみならず、どのような翻訳における作用機序が一過性運動時に存在するのかを世界で初めて網羅的に解析し検討することを目的としている。
第二年度における当初の目的は、初年度に確立した生体リボソームプロファイリング
を実際のマウスの運動モデルに応用する予定であったが、初年度にすでに生体リボソームプロファイリングを立ち上げ、マウスの一過性運動モデルへと適用することができた。そのため、今年度の計画は研究をさらに推し進めるために、①一過性運動の翻訳動態における影響を解析し関連する作用機序等を踏まえて論文として発表すること、②多角的にデータを解析し翻訳動態変化における新規作用機序を発見することであった。
①においては、マウスの一過性運動負荷実験において、非運動群と運動直後の群を比較したところ、転写動態非依存的な顕著な翻訳動態変化が認められた。さらにそれらをリアルタイムPCRやウェスタンブロットで確認し、これらの未知であった翻訳動態変化が一過性運動時に重要である可能性を論文としてまとめ、国際誌に報告することができた。
②においても、リボソームプロファイリングを試験導入する際に用いたマクロファージの急性炎症・抗炎症モデルのデータを多角的に再解析することで、炎症・抗炎症刺激により誘導される翻訳動態変化に関連する新規シス配列因子を発見し、論文としてまとめ国際誌に発表した。
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