2014 Fiscal Year Research-status Report
クレアチン・アナログ投与がラット骨格筋のエネルギー代謝特性に及ぼす影響
Project/Area Number |
26560373
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
大平 充宣 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50185378)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | クレアチン含有量 / 筋エネルギー代謝 / 収縮特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
内容:骨格筋の収縮特性、代謝特性、形態的特性等は、各種の因子に応じて変化する可塑性を有している。従って、これらを改善するための運動トレーニングが実施されているが、顕著な効果は得られておらず、意図する効果を筋に誘発させる機構も必ずしも明らかではない。そこで、筋の収縮活動レベルに応じた機械的刺激とは無関係に、筋中高エネルギーリン酸レベルを変え、代謝的刺激を変えた場合の筋の可塑機構を追求しようとする研究を計画した。 意義:beta-guanidinopropionic acid (GPA) およびクレアチン(Cr)投与に応じた筋の遅筋化および速筋化に伴った特異的な遺伝子およびタンパク質発現の反応が明らかになり、トレーニング処方のみならず、脂質・糖代謝に関連した医療分野や、基礎科学的にも大きな波及効果が期待される。 重要性:たとえばスプリンターや持久性ランナーのトレーニング処方としては、一般的に競技特異的な筋運動が処方されてきている。しかし必ずしも収縮活動とは関係なく、筋のエネルギー代謝レベルを刺激することによる速筋化または遅筋化を誘発し、これらの変化を引き起こす機構の詳細を解明しようとするものである。 方法:オスマウスを任意にGPA、Cr及びコントロール群に分け、GPA群には、粉末飼料にGPAを1%濃度で混入したエサ、Cr群には同様にCrを1%濃度で混入したエサ、コントロール群にはこれらを混入しない粉末飼料を同量ずつ与えて飼育した。約8週間後、後肢筋の収縮特性および生化学的特性を分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各種指標の分析は現在も進行中であるが、研究期間内には完了できると確信している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度には一定頻度・強度・時間の等尺性収縮中の遅筋および速筋における炭水化物および脂質代謝の分析を行う。測定項目は、これらの代謝に関係した代謝産物含有量である。
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Research Products
(6 results)