2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の重大自転車事故削減を目指す脳内運動ブログラムのトレーニング法開発
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26560379
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
植竹 照雄 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10168619)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自転車 / 転倒防止 / トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
自転車乗用中にバランスを遺失し転倒すると、高齢者は頭部や胸部の挫傷率が高いことが明らかにされている。バランス遺失の原因として様々なことが考えられるが、とりわけ高齢自転車利用者側の原因として、加齢による体力低下に起因するブレーキング動作の遅延や乗り出し時および停止時のふらつきなどが深く関連しているものと考えられる。 そこで、高齢者を対象とし自発的最微速自転車走行を指示した際のふらつき度を測定し、その結果を視覚的に表示することでバランス能力の評価指標を提示し転倒可能性の自覚的認識を促すとともに転倒予防のためのトレーニング指標としての妥当性検討を目的とした基礎的実験を実施した。なお、大学生を対照被験者とした。 高齢者は大学生に比較して、実験走行中において全体的に大きいパワーを有していた。これらは、高齢者には小刻みなふらつきに加え大きなふらつきも存在することを示唆している。以上の結果から、自転車走行時のふらつき度を視覚的に表示することで、高齢者自身のバランス能力の低下に対する自覚的認識を促すことが容易になり、以後のトレーニング介入時の有効な指標となりうると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
自転車走行中におけるふらつき度を測定するための特別自転車を制作することができ、なおかつ高齢者のふらつき度を数値化するとともに経時的変化として可視化することができたことは、次年度以降に予定している研究に対し大いに勇気づける。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に制作したふらつき度を測定する自転車を活用し、さらにデータを収集するとともに、被験者にバランス能向上のためのトレーニングを施しことを予定している。トレーニング前後において自転車ふらつき度を測定し、トレーニング効果の観点から評価する。
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Causes of Carryover |
自転車走行中において、危険な状況に遭遇した場合に呼吸循環器系に何らかの変化が生じ、そのことがハンドル操作のふらつきに関連するのではないかという考えに至り、当初の予定ではなかった連続血圧計を導入した。その連続血圧計はおよそ150万円するもので、当初予算だけでは導入することが不可能であったため、30万円の前倒し請求をした。また、その他の費目については可能な限り自分自身の運営費交付金から拠出するようにしたため、結果的には16万円弱の予算が残った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、残予算も含めた実験計画を策定し、当初予定していたトレーニングを中心とする実験的な研究を推進する。
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