2016 Fiscal Year Annual Research Report
A new training methods for elderly to avoid from serious bicycle accident
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26560379
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
植竹 照雄 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10168619)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢者 / 自転車 / 事故防止 / 交通システム / 交差点 / ラウンドアバウト |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目は最終年度となるので、2年目に若者を被験者として実施した実験同様、65歳以上の高齢者を被験者とした模擬的ラウンドアバウト交差点の通過実験を実施した。実験の目的は通過に要した時間の測定及び通過時の恐怖感の有無であった。 その結果、右折、直進、左折での通過時間はそれぞれ、5.7秒、11.3秒、17.2秒であり、2年目に実施した若者の結果と比較すると、右折の場合は若者の方が若干速かったことを除きほぼ同じであった。実験走行後に実施した自由記述法によるラウンドアバウトに対する感想は次のようにそれぞれ好意的であった。 「交差点に進入する際に、右側だけに注意していれば良くて、たいへん安心感がある」、「自分が出るタイミングを逃してもそのまま走っていれば良いのであわてることはない」、「ラウンドアバウト内では他の自転車もほぼ同じ速度で走っているので、安心して曲がるための進路変更ができる」、「右折する際の信号待ちがないのでイライラしない」ということに集約できる。 年齢に関係なく自転車乗用車にとってラウンドアバウト交差点は、非常に有効でしかも安心感が得られる交差点であることが分かった。とくに、右折する際には現状では二段階通行となっていることに対する不満が大であり、その点でのメリットは非常に大きい。 超高齢社会である日本において新しい街区を造成する際、あるいは古い街並みを再開発する際にはぜひともラウンドアバウト交差点の導入を目指すべきである。
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