2015 Fiscal Year Research-status Report
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26560402
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Research Institution | Hirosaki Gakuin University |
Principal Investigator |
宇田 宗弘 弘前学院大学, 看護学部, 講師 (80549262)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 骨格筋 / α-アクチン / SUMO化修飾 / 筋萎縮 |
Outline of Annual Research Achievements |
私たちは平成26年度に骨格筋のα-アクチンがSUMO-1により修飾されている可能性のあることを明らかにした。また、そのα-アクチンが核画分と可溶性画分に局在するが、収縮タンパク質画分には局在しない可能性のあることを示した。平成27年度は平成26年度の実験データを論文として発表した(Mol Cell Biochem. 2015; 409 (1-2): 59-66.)。また平成27年度はSUMO化修飾が骨格筋のα-アクチンの機能に及ぼす影響や筋機能とのかかわりについて明らかにするために、ラットの尾部懸垂モデルを用いて、ラットの後肢筋におけるSUMO化修飾されたα-アクチンの発現量に変化が生じるのか否かを検討することであった。ラットの尾部懸垂による後肢の過重負荷の軽減は、ラット後肢筋の筋活動量を減少させ筋萎縮を生じさせる。また尾部懸垂によりラットの後肢筋であるヒラメ筋の筋線維タイプも変化する。実験動物には15週齢のオスのF344ラットを使用した。ラットを尾部懸垂群と対照群に分け、尾部懸垂群は16週齢より2週間の尾部懸垂による過重負荷の軽減を行った。2週間の尾部懸垂期間後、尾部懸垂群と対照群のラットの後肢骨格筋を採取した。実験の結果、ラットの後肢骨格筋であるヒラメ筋と足底筋の筋重量が対照群と比較して尾部懸垂群において減少することを確認した。またSUMO化修飾されたα-アクチンの発現量を確認するための2次元電気泳動の最適な実験条件を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度より所属する研究機関を異動し、実験設備や研究環境が変わったため、新たな分析装置を用いて実験を行っている。平成27年度はSUMO化修飾されたα-アクチンの発現量を確認するための2次元電気泳動の最適な実験条件を検討したが、最適な実験条件が見出せていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに実験条件の検討を行って最適な実験条件を見出し、SUMO化修飾されたα-アクチンの発現量を分析する。
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Causes of Carryover |
前倒し支払い請求を行ったが、2次元電気泳動の最適な実験条件の検討がスムーズに進まなかった。 したがって、予定していた実験ができず、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験に必要な物品の購入に使用する予定である。
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