2016 Fiscal Year Research-status Report
冒険遊び場づくりの実態と地域コミュニティ施設としての可能性
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26560423
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
大影 佳史 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (20303852)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 冒険遊び場 / こども / プレーパーク / 遊び / 遊び場 / 地域 / 公共空間 / コミュイティ |
Outline of Annual Research Achievements |
子どもの遊び環境を作り出していく冒険遊び場づくり活動のなかに、都市、地域、屋外公共空間の計画学に反映できる視点を見いだすと同時に、冒険遊び場のような外遊びの場を、新たな地域社会のコミュニティの場、施設として形成して行くことの可能性を検証するものである。具体的には、国内の冒険遊び場づくりの活動等を対象とし、調査、実態把握に基づき、そのような場を地域社会のコミュニティの場として形成するための条件、またそのような場所づくりを行う際、また存続させる際に、必要となる計画学的知見を得ることを目指している。 今年度は昨年度に引き続き以下の1)2)をすすめ、加えて3)を行った。 1)網羅的調査:日本国内における冒険遊び場およびこれに類する活動や取り組み、都市の屋外空間における外遊びの場および外学びの場について、既往研究の悉皆的整理、文献等情報の調査をすすめ、今年度に新たに得られた情報を含めて整理を行った。また「地理的状況」/「空間的状況」/「社会的状況」の側面から、これらの場所を成立させている与件についての考察整理を継続した。 2)事例調査:一昨年、昨年に継続して、より具体的実証的に、冒険遊び場の1事例を対象として、その実態把握をすすめた。また、多様な世代が関わるコミュニティの場として機能していること、地域コミュニティ施設としての可能性について考察をすすめた。 3)他事例の調査:上記と異なる事例として、昨年度の小学校施設を活用した事例の調査に続き、今年度は活動場所および運営者のタイプの異なる3つの冒険遊び場の事例を対象として、観察調査およびヒアリング調査を行い、各事例の活動状況、運営管理の状況、人的状況等について把握した。また、活動場所、運営資金、人材の観点から、比較考察を行い、冒険遊び場づくり活動の運営課題について把握を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでの研究実施経緯において、当初予定していた国内各地の網羅的調査より、一事例の調査、検証整理を優先して行った方が効果的であると判断し、一事例の調査、検証整理を優先してすすめてきたことから、網羅的調査にかかる調査確認が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
1)継続調査:前年度の調査を継続して行う。網羅的調査については、現地確認をすすめて考察整理の精度をあげる。事例調査については、これまでの調査結果の分析をすすめ、詳細調査について、その必要性も含め計画実施を検討する。 2)他事例の調査:網羅的調査とこれまでの事例調査により得られた知見、調査結果をもとに、追加の事例調査の計画実施を検討する。
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Causes of Carryover |
具体的事例の詳細調査の検討を優先させる方が効果的であると判断し、見込んでいた国内各地の事例調査の進捗を遅らせたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
具体的事例を対象とした詳細調査のための調査費および、国内各地の事例調査のための旅費としての使用を見込んでいる。
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